僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ33)

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あきとの身長は僕より高く、僕は見上げる形になる。あきとはガタイが良いんだよなぁ。

でも、Aとの身長差は僕ぐらいがちょうどいいんだよね。キスがしやすいんだって。

あきとは目を細めて嬉しそうに笑った。

ごめんねあきと。僕はお前が要らなくなったら縁を切るよ。あきとはその時になっても僕に懐いてくれるかな？
僕は頭を撫でながらそんなことを思う。

だってAと僕は2人で運命共同体なんだよ。みんな邪魔なんだよ。僕は2人だけで生活したい。僕たちの生活に余所者は必要ない。
僕たちの間に入るなんて、例え犬であっても許さない。

結婚式を台無しにされてから2日が経った。

あれから父に叱られた。あれは一体どういうことだ、と。だけど以前必死に隠してた、賄賂の話を出した途端大人しくなった。
なら最初から話しかけてくんなっつーの。

あーあ。早くA、見つからないかなぁ。

僕はAに着せる予定の服を見つめ、Aが顔を真っ赤にして着ている姿を思い浮かべた。

かわいいなぁ。あの細い足、艶やかな髪、綺麗なボディライン。大きな瞳、長いまつ毛。高い鼻と整った唇に透き通るような肌。

ああ、早く触れたい。君の体という体に触れて君を感じたい。

たくさん写真も撮って、アルバムを作る。部屋に貼るなんてことはしないよ。だってそんな低能な僕じゃないからね。

美容の設備も整えてある。
料理や掃除用の道具も最先端のものを選んだ。

あとね、指輪はもちろん、君には拘束具を付けたい。僕に支配されてる証拠みたいで、安心できると思うんだ。僕も君も。

｢お兄ちゃん！！｣

愛が恋の手を引いて僕の部屋の扉を開けた。
相当急いで来たらしい。息が上がってる。それになんだか嬉しそう。もしかして…。

｢ついに特定したよ！Aさんの居場所！｣

｢ホントか！？｣

やっぱり。

｢よし。じゃあ今すぐ行くぞ。愛、恋、道案内してくれる？あと、あきとも呼べ｣

｢あきとお兄ちゃんは…車に乗ってる…｣

準備が早いな。さすが僕の姉弟(コマ)。
仕込んだ甲斐が有るなぁ。

僕は出かける前に、ある部屋に寄った。

｢けいといるー？｣

｢…うん｣

弱々しく答えたのは、両手首を後ろに結ばれベッドに繋がれてるけいと。

｢もうすぐAをお迎えできるんだっ♡｣

｢え？｣

｢夜には帰ってくるよ。Aを連れてね♡｣

｢待っ…！｣

けいとは僕を追いかけようとして顔からベッドに倒れ込んだ。