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。
《もう…何してるのまさとくん》
姉ちゃんはソファで本を読んでいた顔を上げて笑った。
《Aを撮ってるの》
《もぉー。絶対変な撮り方してるでしょ》
カメラに向かってむぅ、とほっぺを膨らませた。
《いや…まぁ……うん》
《あ、わかった。顔しか写してないんでしょ！》
歯切れの悪くなった返答に、姉ちゃんはいたずらっぽく肩を竦めてニヤリとした。
《えっ、なんでわかったの！？》
《もう、わかるよそれくらい》
ふふふ、と笑う姿に僕はなぜか胸が締め付けられる。
《あ、これなんかどう？A好きそう》
場面は変わってジュエリー店。指輪を探しているらしい。カメラに映された指輪は太い縁に小さくダイアが埋め込まれている。
姉ちゃんはそれを見た瞬間、パッと表情を明るくさせた。
《好き好き！こういうの私好み〜！》
嘘つき。僕は覚えてる。昔、雑誌を読んでいた時に
『私指輪だったらこれがいいな〜』
と言って縁の細くてシンプルな指輪を選んでいたのに。全くジャンルが違う。
アイツは姉ちゃんの何もわかってない。僕は膝の上で拳を強く握った。
そこからは音楽と共に、姉ちゃんとまさとの写真が流れた。
海 海辺の夕日に照らされてエモい雰囲気から始まり、同じ店でお互いへのプレゼントを選んでいる写真。真面目な顔の姉ちゃんが痛々しいのとか、一緒に料理している姿。目玉焼きが焦げて慌てているまさとを、姉ちゃんは笑いながら野菜を切っている。
感動的なのがまたムカつく。
僕は途中から映像を見れなくなり、自分の足元を睨んだ。
なんで姉ちゃんがこんな目に…。
成績も良くて、運動もできるように努力して、人間関係も家事も全てこなして僕らを守れるように、自分のことは後回しで、いつか幸せになれることを願ってた。
なのに結果は誰か知らない男との結婚。
辛い。悲しい。悔しい。泣けてきそうだ。
頭の中にはあいつへの憎悪しかなくて、どうやってもさっきの映像が頭から離れない。
2人がずっとくっついてる写真、が…？
写真を撮っているのは【誰】だ？
カメラマンの第三者がいる。
どうせこれも結婚が決まってからこの動画の為だけに撮ったものだろう。
そんなに準備期間はなかったはず。すぐに使えるカメラマンで、距離が近い人間…。
思い当たるのは
｢
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赤い果実推し(プロフ) - あめさん» ほんとに嬉しいです泣、安心しました (1月29日 21時) (
レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
あめ - お久しぶりです！！すとぷり6人で活動まじで嬉しいですね泣 (1月27日 22時) (レス) id: 80ecbd05fa (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - あめさん» はい笑 (1月12日 22時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
あめ - 「赤い果実推し」というのはそういうことなんですね笑 (1月10日 15時) (レス) @page50 id: 80ecbd05fa (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 莉久さん» 弟たちよ…成長したならば直ちに姉を救たまえ…。 (1月9日 0時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤い果実推し | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/
作成日時：2023年7月31日 17時
