僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ18)

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私が話を締めてみんな下唇を噛んで悔しそうな顔をしていた。みんな顔そっくりで仲良さそう。

いいな。仲がいい本当の兄弟って。

本当は、清々したなんてことはない。傷も癒えるはずがない。小さい頃からずっと抱えてきたコンプレックスは大人になっても私の心に絡みついて剥がせない。

人になんて誰が相談出来るのか。里親に言うなんて気まずいし、かと言って友達にはどす黒い家庭の事情なんて知られたくないし、
辺りを見渡しても私に味方はいなかった。

でもこの純粋な少年たちにこんな想いはさせたくない。いや、もう似た想いは持っているはずか。
これ以上苦しんで欲しくない。孤独に感じて欲しくない。

だから私は、この子達の盾になろう。これで芸能活動が終わっても今度こそ清々できるはずだから。

「どうしたのそんな顔して…もしかして、同情してくれてるのっ？」

「えっ、あ、えっと…」

6人ふお互いの顔を見合わせたオロオロした。
私はそれを見てクスッと笑った。

「ありがとねっ！だけど、りいこは大丈夫だよっ！
まずは君たちのお姉さんを…」

「似てるんよなぁ」

「へっ？」

ジェルくんが私の言葉を静かに遮った。

「どことなく、姉ちゃんに似てるんよなぁ」

「あっ、わかる。既視感は姉ちゃんだったんだね」

「えっ？ちょっと待って？りいこが君たちのお姉さんに似てるの？どういうこと？」

みんなは私を置いてワイワイと盛り上がった。
1人取り残された私は混乱。どういうことだろう。似てるって…顔！？
まさか、私とお姉さんはまた父親違いの姉妹…！？

「あっいや違うんです。性格かな」

「性格？」

なんだ、姉妹じゃないのか、安心。

「自分を隠して人を優先する感じって言うか、苦しそうな感じ？」

ジェルくんが首を傾げながら説明してくれた。自信はなさそうだけど、周りの5人も同調するようにコクコクと頷いている。

私の頭の中は真っ白になった。6人と私の間に線が引かれて取り残されたような。

もしかして私、今まで顔に出てたかな？りいこ、ちゃんと明るく接してなかった？他の人にバレてた？変だと思われた？

「なんで…」

「あっ、ごめんなさい生意気な口聞いて！あの、俺らが勝手に思っただけですから、！」

私の様子がおかしいことに気づいたようで慌ててペコペコしてる。けど私はそんなことに気が回らない。