僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ11)

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朝から思わぬハプニングがあったが、俺たちは気持ちをリセットさせて作業を再開。

「よし！じゃあ俺行ってくる！」

「行ってらっしゃーい！」

俺は予め母親の荷物に録音機を仕掛けていた。

【りゅうせいさん！こんにちはぁ！】

早速音声が聞こえてくる。喋り方がかなこにそっくりだわ。子は親に似るってこの事か。

【こんにちは苺山さん。では、もう行きますか】

【はい♡】

GPSを確認。はい、ラブホー！夜の営みを昼からしないでくださーい！

はぁ、仕事はどうしたんだよ…。

俺はそのラブホの前にある喫茶店に行った。
流石に音声とか聞いてらんないからイヤホンは外した。

あー今やってんのかー。子供を苦しめておいて自分はパッパラパッピーですか。溜息をつきながら俺はアイスコーヒーをかき混ぜた。

数時間後。
そろそろか？俺は時計を確認して勉強道具をしまった。いい感じのところに待ち伏せして、出てくるところを写真撮ろ。

カメラを構える俺かっけー。めっちゃそれっぽいじゃん。ちょっとこれあとで兄ちゃんたちに見せよーっと。

パシャリと取れば、

「おぉ。性能良。俺めっちゃ盛れたわw」

【りゅうせいさん。今日はありがとう】

【いえ！またご指名くださいね！苺山さん！】

【もちろん！じゃあ、代金とは別でこれあげるわ。内緒よ？】

【わぁ、ありがとうございます！】

わー。ご丁寧に万札まであげちゃって。俺にも1回はくれてもよくね？

俺は今日撮った写真を現像してから家路に着いた。2人で楽しそうにラブホから出てくる写真。万札を渡す写真。ハグする写真とキスする写真。

はぁ。ホント馬鹿な奴。

俺は駅から出て大きく伸びをした。今はもう日が暮れかけて、夕陽が眩しい。

あっ、あの後ろ姿…。間違いない。桃色の髪と水色の髪はさと兄ところ兄！

「おかえりーっ！！」

「うわぁっ！」

「おう莉犬！ただいまー」

後ろから背中を思い切り叩いたらころ兄が吹っ飛んだ。

「ちょっと！？僕のこの荷物見て！？重たいの！なんで叩くんだよ！！」

「わかったよ仕方ないなぁ。俺がこの荷物もってあげる」

「それお土産！1番軽いやつ！」

お土産っ！きっと俺たち5人分の…！

「お土産！？やった嬉しー！ありがとう兄ちゃんたち！！」

「莉犬にっこにこやな」