僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ2)

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「なんなんこれ。母親のか？」

「引き出しの中にあった。コイツ不倫確定じゃない？」

「証拠押さえておこう。何かあった時に使える」

証拠押さえるためには、カメラと録音機、GPSぐらいか。あとで買ってこよう。

「俺、あとでカメラ、録音機とGPS買ってくるよ」

「いや、今の方がええんやない？親が帰ってきたら簡単に外出られんくなるで」

「確かにそうだ。じゃあ今買ってくる。ついでに、るぅとくんにこのこと伝えておく」

「よろしく。ありがと」

俺は財布と自転車の鍵を持ってリビングに向かった。
るぅとくんは集中しているようで、俺が入ってきたことに気がついていないみたい。

「るぅとくん」

「わぁっ！？何！？」

「あのね、母親の部屋から日記が出てきたんだ」

俺は日記に書いてあったことを簡潔に伝えた。

「は？」

るぅとくんの低い声久しぶりに聞いたなぁ。自分でも思ったより声が低かったらしく、あわあわしているのがちょっと可愛い。

「だから俺、カメラとか証拠押さえられるやつ今から買ってくる」

「おっけ。あ、僕も新しい発見あったよ」

るぅとくんが見せてきた画面を覗くと、結婚式について色々と調べていた履歴があった。

るぅとくんがニヤリと笑う。

「どこのページにログインしたかも突き止めた。ここからどの式場で挙げるのかとか、結婚のプランを特定しようとしてるとこ」

「すごい！！やっぱるぅとくん機械強いね！あ、兄ちゃんたちにも言ってきたら？」

「うん。そうするよ。いってらっしゃーい」

「行ってきます！」

るぅとくんとハイタッチして俺は家を出た。
案外、るぅとくんはハッキングとかのセンスがあるのかもしれないな。