検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:812 hit

40話 ページ4

みんなが一斉に私を見た。

私は震える手でスマホを拾う。


莉「A?どうしたの?」

ジ「なんか嫌なツイートでもあったんか?」


私は声を出そうとしても空気を吐く音しか聞こえなかった。



「あ、既読ついた。やっと見てくれたんだね」
「ねぇ、返事して?」
「一緒に喋ろう?」



息を吸うタイミングを忘れて大きく咳き込んだ。

怖い。


る「大丈夫だから、落ち着こう?僕らはここにいるよ」


るぅとくんがスマホを持っていない方の手を握ってくれた。私はそのるぅとくんの手に私のスマホを乗せ、画面を見るよう促した。


こ「見せてー」


私は自分の体を抱きしめて机に突っ伏した。

みんなは怪訝そうな顔をしてスマホを覗き込んだ。


な「何これ」

莉「ねぇ、まだメッセージが送られてくるよ…?」

さ「ねぇ、これ何。前からあったの?」


私は突っ伏したまま首を横に振った。


『うぅん。知らない…誰かわからない……。こんなの初めて…』


顔を見ずとも、雰囲気でみんなが怒っているのがわかる。


こ「誰だよこいつ。きも」

ジ「仮にAのことが好きだとして、好きな子を怖がらせて何がしたいんや」

な「A、大丈夫だよ。Aは1人じゃないからね」


誰かが私を後ろから抱きしめた。

暖かくて、自分の周りに優しい人がいることが証明されているみたいで、安心した。


さ「無理すんなよ。ちゃんと守るから」


耳元で低い声がした。
さとみくんだ。

私は小さく頷いてから目を閉じた。


る「これ送ってきてるの誰なんだろう」

こ「この写真って今日のじゃない?この髪飾りとか今つけてるし。てことは今日Aとすれ違ったってことじゃない?」

ジ「すれ違うかは置いといて、この近くに住んでる可能性が高いと思うで」

莉「…まだ送られてくるんだけど」

さ「ダルすぎだろホントに」

な「もういっそのこと返信してみる?」

こ「あーね。開き直る?w」

さ「ま、反応見て、だな」

な「じゃあ、Aが起きてからやってみよう」


何か話していたようだけど、私は眠くて話の内容を知ることはできなかった。

41話→←39話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:リクエスト募集 , 恋愛 , stxxx   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:依譜 、赤い果実推し x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yenai41224/  
作成日時:2023年4月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。