38話 ページ2
私はクラスの視線が突き刺さるのを感じながらその日を過ごした。
ま「A?大丈夫?」
『へ?あ、うん!大丈夫だよ!』
いや、多分大丈夫だとは思うけどさ、ちょっと怖くなるじゃん?
あ、そういえば昨日、登校しているときにフラッシュ音が聞こえたような気がしたのは…
もしかして気のせいじゃなかった…?
ど、どうしよう。このまま家もバレたらなーくんたちに迷惑がかかっちゃう。
ま「A、やっぱり大丈夫じゃないでしょ。ほら、早く帰ろ?」
『ま“お”ぉ“ぉ”』
ま「うわぁ!汚い!離れて!」
私は鼻水を垂らしたまま、まおに抱きついた
まおは私の頭を人差し指で押えて自分に近づかないようにしてた。
ま「はぁ……。とりあえず、帰るよ」
『うん……』
私とまおが教室を出るとき、一瞬だけどみんなが喋るのをやめた。
そのあと、すぐにガヤガヤし始めた。
ドアの近くに立って拳を強く握った。
「ねぇ!やっぱり桜ちゃんだよ!?」
「リアクション的にもそうだよね……!」
「ねぇごめん桜ちゃんって誰?」
「はぁ!?あんた知らないの!?」
「家帰ってggr!!!」
「はいいぃぃぃ!」
「僕、桜ちゃんと同じ学校……クラスも同じだなんて死ねるんだけど」
「えそれな!?」
「サイン貰いたいー!!!」
まおは私の顔を覗き込み、私の手にその手を重ねた。
「大丈夫。怖いよね、自分が周りの人に知られるのって。周りに影響があるかもしれないって考えるの。だけど大丈夫だよ。Aは1人じゃないし、私を頼ってね」
そしてにかっと笑った。
私もつられて笑う。
『うん!ありがとう!』
3「あれ?返事が来ない……」
1「呼び出したりした?」
3「してない…」
1「あちゃー」
2「どっかに呼び出したり、ちょっと驚かせたりしないとだめだよ」
1「ねぇ……桜ちゃんと付き合わないし、そういう目で見てないけどさ、俺らも桜ちゃんと遊んでいい?」
3「もちろん。3人でやろうぜ。ただ、彼氏は俺ってだけな」
2「ははwてんきゅ」
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:依譜 、赤い果実推し x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yenai41224/
作成日時:2023年4月1日 0時