「生きていた」って笑顔で吠えて

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体育館のドアは開いていた



そこから顔を中に入れてみると、まだ部活は始まっていないようだ




こそこそと体育館へ入り、監督さん、コーチさん、バレー部の部員の人たちのいるそばへ足を進める





近くまで来ると、



花「おーサンチュー」



松「あ、サンチュー」



岩「よお、山中」



花巻さん、松川さん、岩泉さんに声をかけられた

…花巻さんも松川さんもサンチュー呼びなんですね



『こんにちは、お邪魔してます』




花「及川に聞いたけど、なんか話があるんだって？」




『そうなんです。



バレー部のみなさんと監督さんとコーチさんに』



松「バレー部のみなさんというのは、部員全員？」



『いえ、全員ではなくても大丈夫ですが』



花「んじゃ、代表して3年の今いる俺らで聞くか」



岩「そうだな。あと及川が来ればいいか」



主将の及川さんは確かにいた方がいいよな




『部活始まるようでしたら日を改めて来ますので』




岩「いや…大丈夫だ」



岩泉さんは体育館の入り口の方を見ながらそう言った

その方向を見てみると、及川さんがジャージ姿で歩いてきている



なんとなくだが、怒っているように見える…




及「あ！サンチュー！！」



近くまで来た及川さんを見ると、怒っているように見える、ではなく、怒っているということがわかった



『及川さん…なんで怒ってるんですか』



及「なんでじゃないよ！迎えに行ったのにサンチュー教室にいないんだもん！」



ぷんぷんと怒りながら言う



『今日迎えに来るともなんとも言ってなかったじゃないですか』



及「え、そうだっけ」



『そうですよ』



しっかりしろよ主将さん
とは口に出さない




岩「じゃ、監督たちのとこに行くか」




岩泉さん、花巻さん、松川さん、及川さん、そして俺の5人で監督さんたちのもとへ行った







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