運命の人。*Hiroomi.T*

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休み分の仕事を残業としてやって終わる頃


スマホが鳴って見れば
Aちゃん



初めてだ……
嬉しい反面何かあったのか不安になった




すぐに出ると不安は消える明るい声

Aちゃんから会いたいなんて
ヤバい……ニヤける

すぐ行く、本当にすぐ

急いで帰る支度して
会社を出る
歩きながらカバンの中身を直す

荷物突っ込んだから



ファミレスに着いて待ち合わせを伝えると
席に案内されて

「待たせた？」

「臣、、、！」


「え、なんで真美が」


手を引かれて真美の隣に座らされて
抱きつかれる


こんなとこAちゃんに見られたくないんだけど



「なんで真美がいんの？」


「私、臣じゃなきゃダメなの
お願い戻ってきて……お願い」


「今更何言ってんの？」


「私が悪かったから！お願い！
臣がいいの！臣じゃなきゃダメなの……」


「離れろ」

「いや！」

「頼むから離れてくれ」


Aちゃんに誤解されたくない



てか、まさかとは思うけど


「Aちゃんと会ったの？」

「臣を返してってお願いしたの」

「何言ってんの、、、マジで言ってる？」



「いいって言ってた！返してくれるって
だから、、んっ！」



咄嗟に真美の口を塞ぐ


いいってなんだよ
返すってなんだよ


俺の気持ちは？
Aちゃんを好きって気持ち

プロポーズは？



Aちゃん酷いよ



「み、ぉみ、くるしっ」

「あ、ごめん」



「ねぇ、Aさんもいいって言ってるんだから
戻ってきて？」

「柴木先輩はどうしたわけ？」


「柴木さんのことは遊びだから」

「でも、奥さんと別れるとか言ってたじゃん」


「本気なわけないでしょ、
あっちだって私は遊びよ」



俺には理解できない

俺はひとりを大切にしたい



「俺ホントに真美に気持ちが残ってないから
俺が好きなのは彼女だから
もう2度と彼女に会うとかやめてくれ」


「臣は私のこと好きでしょ？
臣は私のこと好きでいてくれたのに……なんでそんなこと言うの？嘘よ、、聞きたくない」


「真美！俺が好きだった真美はこんなんじゃないだろ？
目を覚ませよ！」



どこでおかしくなったんだ？



俺がAちゃんに出逢ったとき？

真美が不倫したとき？

俺が契約を始めたとき？

俺がAちゃんを好きだと気付いたとき？



いずれにせよもう真美は同僚でしかない



「真美、俺たちは別れた。終わったんだよ、、」


「ひとりが嫌なの……ひとりになると臣を思い出すの
私が好きなのは臣なの……」

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