運命の人。*Hiroomi.T*

2 ページ11

·



それから会う回数がぐっと減った


奥さんと上手くいってるみたいで良かった


このまま契約終了かな


想いが届くんなら私の想いも届かないかなー……

って邪魔か

奥さんがやっと彼を見てくれてるのに


幸せそうに笑ってるかな、、


契約3ヶ月目も終わりかけ


契約最後の日は1日私とデートしてもらおう
そして抱いてもらおう
気持ちなんてなくていい
記憶になんて残らなくていい

私の思い出として最後に抱いて欲しいな



なんて待ち合わせ中に思った


「雅哉、こっち」

「待った？ごめんなA」

「ううん、そんなに待ってない」


弟の誕生日が近いから前祝い


「何欲しい？そんなに高いのじゃなかったら
なんでも買ってあげる」


「枕ほしい」

「枕？寝れないの？」

「いや、今のもう潰れちゃって寝づらいから」

「じゃインテリアショップだね」


私と雅哉はかなりの仲良しで
姉弟で腕を組んで歩く


「枕も種類あるんだね」

「Aこれ触って！めっちゃ気持ちいい！」

「あ、いいね、柔らかい」

「うわぁ迷う」

「時間はたっぷりあるから好きなの選んで」


それからあれがいいこれは固いと
色々触ってお気に入りを探す



さっきから見られる気がするのは
なんだろう？


「ねぇ、なんか視線感じない？」

「Aのストーカー？」

「いるわけないじゃん」

「だよなー」

「なー」

「冗談だよツッコめよ
まぁ、俺らここにずっといるから店員が
見てるんじゃない？」

「そうかもね、決まった？」

「うん、これにする」


「他にも見て回ろうよ」

「うん、いいよ」



寝具のコーナーを抜けてもたまに視線を感じる


キョロキョロ見渡しても怪しい人なんていない

気にし過ぎかな？


「このカップ可愛い！買っちゃおう
雅哉もお揃いにしよ！」

「いいけど、いつ使うの？」

「私の家に置いとく、で、
今度泊まりに来た時に使う」

「また泊まりに行っていいの？」

「もちろん！いつでもおいで
早くカップ使いたいからいつでも来て！」


もう1度腕を組んで会計まで行く


お会計を済ませたら
ご飯を食べて私の家でまったりして
過ごした


早速姉弟でお揃いのカップが使えて満足

3→←変化。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す