命令して。*Hiroomi.T&Takanori.I*【7】

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髪と体を洗って

湯船に浸かる




柚子が浮いてるこのお風呂は
すごくいい香りがする







んー、いい気持ち


身体がポカポカする

暖かいな〜



午前中にあったことを回顧してみる



車のなかで沢山お話してくださって
ニコニコしてた広臣様


そのあと、
山茶花見せてもらって
私が笑うと同じように笑ってくださった


恋みくじは最悪だったけど
広臣様慰めてくださった
優しかったなー


食べ歩きも歩く速度を私に合わせてくれて
あ、あと、広臣様も剛典くんと同じで美味しそうにものを食べるの
料理を振舞った時にああやって食べてくれたら嬉しいよね


バレンタイン貰ってくれるかな、、広臣様

ってちょっと気が早いかな？



広臣様今日は機嫌が良さそうで
ずっと笑ってくださるの


広臣様が楽しそうだと私も楽しい


もっと笑った顔見たいな、




柚子風呂を出て
露天風呂に入る




ふぅー、、、


美肌の湯だって



美容とかには疎いけど

温泉の効果って凄いって言うよね



これに入っても肌を見せる相手いないけど

はは、苦笑い




「お姉さんさっきの」

「え？」


露天風呂で声をかけられた


「あ、さっきほどはどうもありがとうございます」

駐車場から宿までの道を一緒に歩いてきたカップルの女性だった


「ここのお湯はすべすべになるよ！」
「そうなんですね」

「夜のためにしっかり浸かっておかなきゃね！」

「夜のため、、？」

「だって彼氏さんとイチャイチャするでしょ？
私も今から緊張！私の彼氏さん優しいけど激しいの
明日動けるかなーって今から心配(笑)」



こんな私にも意味は分かるけど
そんな話したことないから
顔が赤いと思う



「お姉さん初めてなの？顔真っ赤可愛い！」

「あの方は恋人じゃないですよ」

「あ、なら彼はお姉さんのこと狙ってるのね！絶対そうでしょ！で、お姉さんも彼のこと好きだから一緒に旅行に来たのね！告白は明日かな？クリスマスに結ばれるって素敵！
今、恋愛で1番楽しい時期じゃない！」

ね、狙ってる!?
告白!?


彼女の口から出てくる言葉ひとつひとつに
驚きだ



「彼カッコよかったもんね！恋愛経験も豊富そうだから
夜も優しくしてくれるよー！キャー！」



お湯をバシャバシャする彼女



彼女の妄想には完敗

なにを言っても聞いてくれなさそう



広臣様が私をそんな目で見るはずないよね？


たかがメイドに



まさかね、、、

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