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宿についてAに聞かれる
「一緒の部屋なんですか?」
「うん、嫌だった?」
コレで嫌ですなんて言われ……
「嫌ですよ」
ぐさっ、ダメージが、、、
「前も一緒だったじゃん」
「だって、だって、、緊張しちゃうじゃないですか……」
メイドの仕事は禁止と言ったから
普通にふたりで過ごすのが緊張するらしい
「俺が嫌いなわけじゃない?」
「広臣様のこと嫌いなわけないじゃないですか」
良かったー・・・焦るわっ
「ならいいじゃん、」
「岩田様は別々だったのに……」
「当たり前。俺とだけ許されるの」
「毎日一緒なのに」
「もっと一緒にいたいくらい」
「私といたって楽しくないじゃないですか」
「楽しいよ、好きな子と一緒なんだから」
「メイドですよ?」
「メイドである前にひとりの女の子だろ?」
混乱してる
「そうですけど、、」
今回のデートは俺を男として意識してもらうための旅行
好きだと伝えてAを困らせたいわけじゃない
だから、今日はこの辺で
勘弁してあげよう
「温泉入っておいで」
「広臣様もお入りになりますか?」
「うん、Aが行く時に」
「準備しますね」
そう言って俺とAの分のタオルや浴衣を準備した
「俺の命令忘れた?」
「え?」
「メイドの仕事は禁止って言ったじゃん」
「えーっと、、、メイドのお仕事じゃありません、ついでです。ついで!」
苦し紛れの嘘
目がめっちゃ泳いでる
「今回は見逃してあげる」
「ついでですから!」
頑なについでだと言うのは
命令に背いたらお仕置きなって言ってあるから
何するか決めてないけど
こう言っとけば、仕事しないようにするかなと思って
支度が終わったので温泉に入りに行く
「上がったら自販機の隣のベンチで待ってる
ゆっくり入っていいからな」
「分かりました、広臣様もごゆっくり」
「ん。Aもな」
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薫(プロフ) - PEANUTS.さん» お優しいお言葉ありがとうございます!大好きですと言って頂けて嬉しいです!楽しんで貰えるよう頑張りますのでこれからも宜しくお願いします!ヽ(*´∀`)ノ (2019年7月7日 22時) (レス) id: d7828e984e (このIDを非表示/違反報告)
PEANUTS.(プロフ) - 無理しない程度に更新頑張ってください!!この作品大好きです!! (2019年7月6日 2時) (レス) id: 917d4b209e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 | 作成日時:2019年5月28日 19時