命令して。*Hiroomi.T&Takanori.I*【7】

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テストが終わって明日から冬休み



隆二と岩ちゃんで遊びに行って

帰りが遅くなった



「おかえり」

「ああ、母さん、ただいま
玄関でそわそわしてなんかあった？」




「もう9時なのにAちゃん帰ってきてないの」


その言葉を聞いた瞬間
血の気が引くのを感じた



思い出したのは旅行のあの時

男に連れ込まれたあの光景





「なんともなきゃいいんだけど
心配でしょう？」


「行く時なんか言ってなかったの？」


「私百合子ちゃんと那子ちゃんと出掛けてたから
会ってないの」


「電話掛けてみる」


その場で2、3度かけたけど出ない


「大丈夫かしら……」


「お坊っちゃまひとまず荷物を置いてきたらどうですか？」

「ん、そうする」


健ちゃんに言われて部屋に来たけど

Aの事が頭を占領する




連絡しても返ってこない

電話も出ない




A、、、っ



心配と不安が募る





心配過ぎて居ても立ってもいられない




「ちょっとその辺見てくる」

「うん、、広臣も気をつけるのよ」

「俺は男だから、大丈夫」




近所をうろうろする






いる気配が一切しない




無事でいて


やっぱり俺がいないで出掛けるの禁止にしたい



心配過ぎる





怖いめに遭ってませんように……！



せめて連絡が返ってくれば




願い虚しく全く返ってこない



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