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広臣様の命令に背いてしまった……
しかも秘密まで作ってしまった
でも、岩田様のお願いも無視できなかった……
と、とにかく！バレないようにしなくちゃ！
百合子様が奥様とお話なさっている
「剛典、車来たって」
「はーい」
「岩田様、今日はありがとうございました！お気をつけてお帰りになってください」
「Aちゃん今度また一緒に遊ぼ！小旅行しよーよ」
「小旅行ですか？」
「1泊2日で北海道でも行こう！雪見に行こうよ」
「雪ですか」
今年はチラチラと雪は降るけど積もる様子はないこちらの地域
雪たくさん積もったの見てみたいな
「Aちゃんの気持ちあててあげる」
「行きたいけどふたりか……大丈夫かな？ってところ」
「岩田様に対して心配することなんてありません。2日間お休み取っておきますね」
「本当に!?」
「あ、ご冗談でした？」
「そんなことない！一緒に行けるの楽しみにしてる！」
「はい！」
「岩田様おやすみなさいませ」
「剛典って呼んで、」
あざとく上目遣いでお願いしてくる岩田様
「剛典様おやすみ」
「おやすみ！」
ばいばいと手を振った
後片付けの手伝いに行くとほとんど終わっていて
厨房に行くと食器拭きに追われていたのでそれを手伝った
「ふぅ、片付けも終わったし私は帰るかな」
「雪江さん、お疲れ様でした」
「うん、Aちゃんも。今日はとってもいい日だったわね」
「はい！」
「じゃあまた明日ね」
雪江さんをはじめとした使用人の皆さんが帰る支度を始めた
「紫さんお疲れ様です」
「お疲れ様、お坊っちゃまのことよく見てあげてね、今日も一緒に寝るんでしょ？」
よく見る……
「お坊っちゃまはああ見えても甘えん坊で寂しがりなのよ」
「え、そうなんですか？」
「うん、もっとお坊っちゃまのこと知るといいわね」
「はい、、」
「帰るわ、またね」
「はい、また……」
紫さんは意味深なことばかり言うけど
答えは教えてくれない
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作者名：薫
| 作成日時：2019年5月19日 21時
