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行かせなきゃ良かった
なんであんなこと言っちゃったんだろう
俺って優しすぎ?
そういうことにしとこ
臣さんの背中をさすりながら
心配そうな顔してるAちゃん
「なに、臣酔ったの?」
「あ、隆二くん」
「そうじゃないかな」
「珍しいな」
きっと違う。
Aちゃんには何が見えたんだろう、さっき
はぁー好きってこんなに苦しんだな
「ねぇ、隆二くん」
「どうした?」
「Aちゃん、さ、、臣さんのことすごく好きだよね」
「Aさんのこと見てる岩ちゃんが思うならそうなんじゃない?」
「臣さんに取られたくないなぁ、、、」
「臣も同じ気持ちだろうね」
「俺のこと好きになってくれる可能性あるのかな」
「そりゃあるよ、岩ちゃん頑張ってるだろ?」
「うん、まぁ……」
そう頑張るのは得意
でも、結果を出すのは苦手だ
ほかの人に取られてしまうから
兄さんとか……さ
「岩ちゃんには岩ちゃん魅力があって、臣には臣の良さがある
どちらも負けてないよ」
「岩ちゃんカッコいいって褒められてたじゃん」
「聞いてたの?」
「聞こえて、きたの」
「ふーん」
「でも、偉いじゃん岩ちゃん」
「なにが?」
「ちゃんと好きになってもらおうって動いてて」
「だって頑張らないと」
「頑張りすぎんなよ」
「どうして?」
「空回りするといけないから」
「確かに……」
「隆二くんは澄花ちゃんのどこが好き?」
「全部。ダメな所もいい所も全部だよ」
「だよね、俺もAちゃんの全部が好き」
ダメな所今のとこ見つかってないけど
「隆二くんは澄花ちゃんになんて告白したの?」
「なんで んなこと聞くんだよ、恥ずいじゃん」
「だって気になるじゃん」
「普通だよ。普通。普通に好きって」
「違うよ、もっとロマンチックな言葉も添えて言ってくれたじゃん!」
「澄花!余計なこと言うなよ」
「えーなになに?気になるー」
「澄花言うなよ」
「はいはい」
えー気になる
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作者名:薫 | 作成日時:2019年5月19日 21時