173* ページ33
.
赤い色の中級者のリフトに乗って
上に行く
やっぱり安全面が心配
「風強くなってきたね」
「そうですね、揺れるの怖いです」
「なら、ちゃんと手繋いでないと」
今日の剛典くんはいつもと違う
広臣様と今市様がいないせいなのか
男らしく感じる
ドキドキ、ドキドキ
好きってちょっと苦しい。
リフトを降りてさっきより急になった坂を降りる
「ゆっくりでいいからね!」
「うん」
スピードを抑えながらゆっくり滑る
気を緩めたらだーって滑り落ちていきそうになるけど
ゆっくり滑る分には楽しい
「Aちゃん上達が早いね!」
「剛典くんは私と一緒で楽しいですか?ひとりで滑られてもいいんですよ?」
「えーやだよ、せっかくAちゃんと一緒にいれる時間無駄にしたくない」
「剛典くんがそれでいいんだったらいいけど……」
「Aちゃんと一緒の方がスキー楽しいよ!」
「良かった」
次に進んだ時だった
スピードが出過ぎて、止まれなくて
「Aちゃんっ!」
「きゃっ!」
剛典くんが腕を掴んでくれたんだけど転んでしまった
「転んじゃったね、大丈夫?」
「うん、大丈夫」
起き上がったあと雪を払ってくれる
「痛いとこない?」
「大丈夫!」
「ビックリしたね」
私体重は平均的な方で決して軽くはないんだけど
片腕1本で私を捕まえて止めてくれた
さっき女の子をおんぶしながら降りていったし
可愛い顔して筋力があって身体付きも男らしい人で
男性なんだなって改めた思った
剛典くんカッコいいな
そう思ったらドキドキしてきた
「ん?俺の顔なんかあった?」
「っ!」
いけない見つめすぎちゃった
「ううん!なんでもないの」
「そう?これ滑ったらホテル行こうか」
「うん」
「ゆっくりね?」
「うん!」
滑り終わってレンタルしたものを返した
レンタル代も、リフト代も出してもらっちゃってる……
予想してたけど、、、
代わりのあれ、喜んで貰えるかな?
たくさん貰ってしまってるからせめてものお礼なんだけど……
夜にありがとうございますって渡そう
.
1107人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薫 | 作成日時:2019年5月19日 21時