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「だいじょーぶ？」
俺が話しかけたのは
小学生くらいの女の子
「痛いの、足」
痛い？
嫌な予感がして靴を脱がせて足を見ると
少し腫れていた
骨は大丈夫
「他に痛いところない？」
「大丈夫」
「親御さんは？」
「先降りちゃった」
嘘でしょ、こんな小さい子ひとりにする？
「とりあえず降りようか」
この子おんぶして降りよう
で、親御さん探してスキーとかは後で取りに来よう
「Aちゃーん！！」
「はーい！」
少し慣れた様子で滑って近づいてきてくれた
「この子足痛めちゃったみたいで俺、下に送ってくるから待ってて」
「はい、分かりました。私に手伝えることない？」
少しぎこちないタメ口
距離を詰めようとしてくれるのが嬉しい
「んー、今はとにかく待ってて？すぐ戻ってくるから」
「分かった、」
Aちゃんの頭をぽんぽんしてやる気を貰う
「よいっしょ！しっかり捕まっててね」
「うん！」
女の子をおんぶして
滑り降りる
久しぶりのスキーだからちょっと腕には自信なかったんだけど
案外なんともなく降りることが出来た
「親御さんどこにいるか分かる？」
「ママ黄緑色のスキーウェア着てる」
「黄緑色ね、、あの人かな？」
キョロキョロ男の人と一緒に誰かを探してる様子の女の人がいた
「パパとママ！」
「ママー！」
「心配したのよ！」
「お子さん足痛めたみたいで、、骨には異常ないですから」
「ここまで連れてきてくださったんですか？すみません！」
「いえいえ！上の方にスキーとかストックあるんですけどどうします？」
「パパ取りに行って」
「ああ、一緒に行ってもらえますか？」
「はい、いいですよ」
ひとまず無事に送り届けられてよかった
Aちゃんひとりで不安だろうな
早く行ってあげないと！
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作者名：薫
| 作成日時：2019年5月19日 21時
