にぃ達大好きだけど…

☆３☆ ページ3

〜家〜
「ガチャ」

宏：ただいま〜

大：宏にぃ、お帰りっ！

雄：宏にぃ、この子って今日病院に
搬送された子じゃん。

宏：今日からここに住むから。
親に虐待を受けて、帰る場所が
ないんだって。

慧：そっかぁ、辛かったね。

光：この子、名前は？

宏：A、自分で名前言ってみな。

A：A…で…す。

宏：えらいな。
Aは、カルテに書いてあったけど、
生まれつき体が弱くて喘息持ちなんだって。
で、昔のことを思い出すとパニックが起こるらしい。

雄：わかった。
A、今日からは雄にぃって呼んでね。

大：俺が大にぃ。

宏：知ってると思うけど俺は宏にぃ。

慧：俺は慧にぃ。

光：俺は、光にぃだよ。

A：ありがとう。

大：A、お風呂入ろうか？
一緒に入る？

A：一緒は嫌だぁ(グスッ
うぇ〜ん。
お風呂も入りたくない〜

光：A、何か嫌なことあるの？

A：…

慧：言わないと分からないよ？

A：せ…な…か

宏：背中？
服捲るよ。

(服を捲る)

雄：何これ？火傷？

宏：A、これどうしたの？

A：ママがタバコを…

雄：Aの母親最低！
こんなまだ３歳の子に暴力振るうって！

大：A、薬塗っておこう？

A：病院いかない？

大：病院は行かないよ？
もしかして、病院嫌い？

A：怖い…

大：こりゃ最悪なとこに来ちゃったね。

A：なんで？

宏：俺らはみんな病院の先生なの。

A：えぇ〜。

大：A、痛くしないから塗っておこう？

A：(コクン)

(薬を塗る)

A：うぇ〜ん。いだいよぉ！

光：もう、終わったよ。

A：もうしない？

慧：治るまではしないとダメかな？

A：嫌だぁ。

雄：もう少し我慢ね。

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