28話。 ページ28
Aside
部屋では、みんな各々仕事をしたりテレビを見たりして過ごしていた。
「おい、そこでアイス売ってたから買ってきてやったぞ」
イルーゾォがそう言うと、みんなわらわら集まってくる。俺は何味が良い、じゃあ俺はこっち。ええ、それ俺が食べるんだよ。そんな声を聞きながら、端っこでちまちまメロン味のアイスを食べていた。
でもその場にメローネはいない。きっと部屋でパソコンでもいじってるんだろう。
「A。そんなとこで座ってんなよ。ん、これ」
イルーゾォに渡されたアイスクリーム。少し溶けかけてきている。
「メローネにもってってやれ。きっと喜ぶ」
『あ……けど』
「迷惑だなんて思わねェよ。それに、アイツは糖分取るべきだ。ほら、溶けちまう。」
行ってこい、そうイルーゾォに背中を押され、彼の部屋へ向かった。
『…メローネ？』
ノックをすると、小さくどうぞ、と言われた。彼のこういうところ、実は育ちがいいのではないかと思う。この前もレストランに行った時、彼だけテーブルマナーが完璧でびっくりした。
『あの…メローネ、忙しいのにごめんなさい』
「いやいいんだ。どうした？」
ドアを開けると部屋は薄暗く、カーテンも閉めていて不健康にパソコンの電子光が輝いている。
『…これ、さっき近くで買ったんです。みんな先に選んで余り物だけど…』
「ちょうど甘いもの食べたかったんだ。ありがとう」
彼にそれを手渡し、部屋を片付ける。窓を開けて空気の入れ替えをし、その辺に落ちてるゴミを片付けベッドメイクをする。途中何度も「俺がやるよ」と言ってくれたけど、今は休んでくださいとだけ伝えた。
「これ、何味？」
『多分メロン味……美味しかったですよ、私もメロン味選んだんです。』
「…ほんとだ、美味しい。」
メローネは一口ずつそれを食べて、優しく笑った。こんな顔できるんだ…いつもの笑顔とは違う、無防備で可愛らしい笑顔だった。
『…疲れてるんでしょう？仕事、私代わりにやります。だからメローネは寝てて』
「いや、でも…」
『お願い。もう何日寝てないんですか？』
そう問いただすと、彼はゆっくりベッドに横になった。
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梅花 - こんにちは12話も最高です くるちゃんさんもこれから仲良くできたら嬉しいですお二人共これからもよろしくおねがいします (2021年9月21日 10時) (
レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
4番くん(プロフ) - くるちゃん。さん» ありがとうございます！これからも見てくれると幸いです。 (2021年9月19日 17時) (レス) id: 2a341e36a7 (このIDを非表示/違反報告)
くるちゃん。 - とっても面白かったです！ 読みやすいし 内容がしっかりしてるし、最高です！ 続き楽しみにしてます！ (2021年9月19日 14時) (レス) id: 653f3c1549 (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あひゃーペッシィィ可愛いなぁーおい 次回も楽しみにしてますね (2021年9月19日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あっーー10話でしたぁ 失礼いたしました (2021年9月17日 23時) (レス) id: 3d213de61e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：4番くん | 作成日時：2021年9月5日 8時
