21話。 ページ21
Aside
家に戻ると、何人かは仕事に行き、何人かは部屋にいたりリビングにいた。
「ほら、俺の部屋来て」
メローネにそう言われ、彼の部屋へ向かう。彼は何やらチェストを漁り、ピアッサーを取り出した。
『あ……な、なんか緊張してきた…』
「大丈夫、大して痛くないよ。冷やすからあんまり感覚がない」
彼は私に耳を冷やすよう言ってベッドに座らせた。
耳に氷を当てると、キンキンしてほんとに感覚が無くなりそうだ。
『め、メローネ…』
「怖がりすぎだよ、意外と大丈夫」
そう話しながら、手際よく、そしてすこし楽しそうにピアッサーを準備している。
「マーキングするから、耳、向けて」
言われた通りにすると、彼は耳たぶを触ったりして位置を確認していた。
「ん。この辺だな」
ペンで私の耳に印を書く。すこしくすぐったい…。
「はは、くすぐったいのか?目細めて…可愛いなぁ」
『や、やめてください…』
そして軽く消毒をして、そこにピアッサーが充てられる。や、やばい…ほんとに怖い…緊張してきた。
「大丈夫、肩の力抜いて、リラックスして…。321で開けるからね」
『わ、わかりました…』
「3」
「2」
も、もう少しだ…。
バチンっ
『えっ…』
「あ、手が滑った」
メローネは、最後の1を言う前に穴を開けた。彼はいたずらっぽく笑っている。
『…ひ、ひどい…』
「でも痛くないだろ?こういうのは力みすぎると余計に痛くなるんだ」
言われてみれば…確かに、あまり痛くはない。
「ほら、もう片方も」
1回慣れてしまえば案外楽で、もう片方の穴はあまりビビらずに開けることが出来た。
71人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梅花 - こんにちは12話も最高です くるちゃんさんもこれから仲良くできたら嬉しいですお二人共これからもよろしくおねがいします (2021年9月21日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
4番くん(プロフ) - くるちゃん。さん» ありがとうございます!これからも見てくれると幸いです。 (2021年9月19日 17時) (レス) id: 2a341e36a7 (このIDを非表示/違反報告)
くるちゃん。 - とっても面白かったです! 読みやすいし 内容がしっかりしてるし、最高です! 続き楽しみにしてます! (2021年9月19日 14時) (レス) id: 653f3c1549 (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あひゃーペッシィィ可愛いなぁーおい 次回も楽しみにしてますね (2021年9月19日 10時) (レス) id: 7df7a78d6a (このIDを非表示/違反報告)
梅花 - あっーー10話でしたぁ 失礼いたしました (2021年9月17日 23時) (レス) id: 3d213de61e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:4番くん | 作成日時:2021年9月5日 8時