【ゴールデンカムイ】兵器な彼女【尾形百之助】 (ページ50)

今日:39 hit、昨日:13 hit、合計:65,348 hit

50話。ページ50

Aside

｢…...ん...｣

小さくあくびをして、また起き上がる尾形上等兵。
ぽやぽやしていて何を考えているのか分からない。

しばらくして、ようやく口を開いた。

｢...谷垣逃がすか｣

『えっ！？大丈夫なんですか？』

｢まあ.......大丈夫だろ。俺たちでその姉畑支遁とか言う奴を見つければ問題ない。それにもう待つの飽きた｣

と、尾形上等兵の方針で谷垣さんを逃がして一緒に姉畑支遁を探しに行くことになった。

『さ、谷垣さん。足元に気をつけてください』

｢ありがとう...｣

村から離れて草原を歩く。落ち着いてから、谷垣さんが口を開いた。

｢杉元たちを信じて待っても良かったんじゃないか？｣

｢...お前の鼻は俺が削いでも良かったんだぜ｣

尾形上等兵はそんな冗談を言ったつもりだったのだろうが、谷垣さんは微妙な顔をしていた。

谷垣さん、しばらく見ないうちになんか丸くなったな。良い意味でも悪い意味でも。
てかちょっと太った？なんか胸大きくない？私よりあるんじゃない？

じっと見ていると、谷垣さんは頬を赤らめて胸と尻を手で隠した。

｢そんなにまじまじと見るな...｣

『いや...ああ、すみません』

｢なんだA、胸小さいの気にしてんのかお前｣

『.......うるさいです』

｢俺は好きだぜ？控えめな方が可愛げがあって良い｣

『どうせおっきいのがあったらそっちに飛びつくくせに...』

｢失礼な奴だな。俺は元々貧乳派だ｣

『失礼なのはあんたですよ...』

ぽんっと胸を叩いてくる尾形上等兵。文句を言おうと口を開こうとしたら、耳元でそっと言われた。

｢それに、小さい方が感度が高くて良い。そうだろ？｣

『.......変態、...』

キッと睨むと、彼はまたいつもみたいにヘラヘラ笑ってた。後ろにいる谷垣さんは困ったようにオロオロしていた。