第14話 ページ15
3人がドアの方に視線を向けると
今まさに起きたばかりでボケーッとしたAの妹咲良が立っていた
『あ、おはよう。咲良。』
咲良「おはよう。....お兄ちゃんの友達？」
『そうそう。仲良くしてな。』
蘭と竜胆は今手当してもらったばかりなので
上着を脱いでいる
それぞれ半分ずつ描かれているタトゥーは丸出しなわけだが咲良はそれを見ても臆することせず2人に挨拶をした
咲良のような歳の女の子は
タトゥーとか大きな怪我とか見たら怖がるものだと思っていたふたりはその反応に新鮮さを感じていた
『あぁ、咲良はそういうの慣れてるから大丈夫。俺も目元だけだけど、俺の友達もそんな感じなの多いから。』
Aの友達、、Aが所属するチームの事だろうと思い、2人がまだ聞いていないAが所属するチームについて聞こうとすると
いきなりAが立ち上がった
『よし！飯にしよう、咲良も早く準備してこい。』
咲良「は〜い！」
咲良の頭を撫でてやるAと嬉しそうに笑って洗面所に歩く咲良
妹を見送り キッチンで朝ごはんを用意しながら
『蘭、竜胆。お前たちも早く上着て手伝え〜。テーブル持ってくだけでいいから。』
そう言って2人分のおかずが乗った皿を見せるAに2人はお互いに目を合わせ
楽しそうに笑みを浮かべた
今まで甲斐甲斐しく世話を焼いてくる女も居たし
俺らが命令すればほとんどのやつは俺らの命令どおりに動いた
初めて会ったこのたった一人の男の存在に
自分達は魅入られてしまったのだと確信する
蘭「竜胆。」
竜胆「わかってるよ、兄ちゃん。｣
""百合Aが欲しい""
2人は同じ思いを胸に抱いた
Aがどこの組織にいようと関係ない
欲しいものがあればどんな手段も選ばない
いつもはそのまま欲しいものを手に入れるために周りのものも壊してきた2人
Aが属する組織を潰すのもいいかもしれない
でも、Aの悲しい顔は見たくない
Aを悲しませないように自分たちのものにすればいい。
いままで他人を思いやることなんて考えず
自分の思うままに動いてきた2人の悪魔に一人の男によって人を思う心が芽生えた瞬間だった
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時雨(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！本作も他作品も更新していきますので今後ともご贔屓に！(∂ω∂) (2021年8月20日 22時) (
レス) id: 1e71d2532b (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 時雨さんの小説大好きです!これからも頑張ってください!応援してます！ (2021年8月20日 17時) (レス) id: 935b93b187 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2021年8月15日 12時
