7話 ページ8
『俺幸せだったんだけど、あいつは違ったのかな。こんなことになるならもっとはやく捨てて欲しかったわ。』
悲しそうに笑う顔が作り物だと安易にわかった
私達が高専時代の時から付き合っていた2人
大体10年は付き合っているたのにそれをたった一日で
それに1週間前悟に会った時、悟は嬉しそうにAの話をしていた
それなのにAをフッたなんておかしな話だ
『番なんて、やっぱ作るべきじゃないな。俺みたいなΩは幸せになるべきじゃないんだろうな。』
どんどん自分を責めて自ら傷を作る彼を抱き締めた
何も言わずにただひとりじゃないという気持ちを込めて抱き締めることしか出来なかった
『げ...夏油..？』
私の腕の中で戸惑うA
君の運命が悟じゃなければ..私が幸せにしてあげられることが出来たのに...
なんて、君に気持ちを伝える勇気がなかった私に言う権利もないのだけどね
夏油「悟の代わりにはなれないかもしれないけど、必要なら私を頼ってくれ。」
『....わかった。ありがとう、傑。』
それまで少し騒いでいたAも観念したのか暴れなくなり私の腕の中にすんなりと収まっていた
その姿が何とも可愛らしくて頬が緩んでしまう
『傑、明日は任務？』
少し火照った顔で聴いてくる彼に違うよ。と答える
夏油「そう言えば、Aは1週間お休みなんだよね。」
『うん。そのせいでお前らに負担増やしちゃって申し訳ない...。俺のせいで、ごめんな。』
夏油「また君はそうやってすぐ自分のせいにする癖やめた方がいい。そんなこと誰も思ってないんだからね。それで、明日どうかしたのかい？」
私の質問に少し気まずそうに吃るA
急かさないようにゆっくりとAの言葉を待っていると小さく口を開いた
『明日大丈夫なら、今日このまま一緒に居て欲しい...んだけど、無理なら言ってくれ...。』
そういってAは私の胸元に顔を埋めた
そんな可愛い言われ方で断れるわけが無い
夏油「うん。いいよ、わかった。その前にシャワーだけ浴びてきてもいいかな。任務終わりだからね、待てるかい？」
『待ってる。ありがとう。』
夏油「いいこだね。じゃあ、また。」
ベッドに座ったまま手を振ってくるA
ドアが閉まってその姿が見えなくなると同時にしゃがみ込んだ
悟が要らないなら私が貰うよ
身体の関係なんて無くても関係ない
Aが幸せになるのが私の幸せだからね
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かえる(プロフ) - めっちゃ面白い！続き待ってます。五条先生と無事におわりますように、、 (2022年2月3日 22時) (
レス) @page35 id: b367897f71 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 更新楽しみにしてます (2021年9月13日 11時) (レス) id: 9a91bf8b3e (このIDを非表示/違反報告)
谷山美樹(プロフ) - もう更新はしないんですか？楽しみにしてたのに......... (2021年8月29日 22時) (レス) id: 15d3576253 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna//^^\\ - 次の更新まだ？てか、普通に面白い (2021年7月25日 3時) (レス) id: 01e29cfe11 (このIDを非表示/違反報告)
しい - 俺的には、五条とくっつかないラストがいいなぁ。バッドエンド (2021年6月26日 11時) (レス) id: d2602a7025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2021年3月14日 5時
