19話 ページ18
目の前にそびえ立つ高層マンション
元々俺が住んでいた家
前は自分で鍵を開けて入っていたオートロックの玄関
だが、今日は部屋番号のインターホンを押した
震える手を何とか抑えながら
傑について来てもらえばよかったと少し後悔している
流石にハードモード過ぎる
〈はい。〉
しばらくすると高い女の声が聞こえた
この人が今の悟のパートナーだろうか
『すみません、今日荷物を取りに伺うと伝えていたAです。』
〈分かりました。開けますので少々お待ちください。〉
その言葉の後に目の前の自動ドアが開いた
その先に進みエレベーターに乗り込んで最上階のボタンを押す 慣れていたはずのエレベーターが今はとても新鮮に感じてしまうのは時の流れだろうか
どんな人なのだろうか、悟のパートナー
声はとても優しそうな人だった
俺を家に呼ぶなんて何か事情があるのだろうか
悟が今日は任務だということで家にいないだけ助かった
そんなことを考えながら歩いていると
すぐに部屋のドアの前に到着してしまった
緊張で心臓がバクバクと激しく鳴り響く
もう一度インターホンを押すとこちらのインターホンには反応はなく、そのまま部屋の扉が開いた
紅葉「いらっしゃい、どうぞ上がってください。」
迎えてくれたのはとても綺麗な女性だった
長い黒髪に傷1つない白い肌 大きなピンクの瞳
透き通る声 モデル並のスタイル
なんとなく大和撫子と言った感じだろうか
『お、お邪魔します。』
招き入れられた部屋に入ると
部屋の中いっぱいに広がる悟と彼女の匂い
色々な意味で目眩がする
『すみません、お邪魔してしまって。荷物まとめてすぐに出ていくので。』
そのまま俺の荷物が置いてあった寝室にお邪魔して、持ってきたカバンの中に荷物をしまい始める
紅葉「急がなくていいですよ、用事はないし。お茶入れてきますね。」
そういって彼女はスタスタとキッチンに歩いていってしまった
俺は彼女の姿を見送ってから荷物を詰める作業を黙々と進めていく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
荷物を詰め終わり一息ついた所で寝室をぐるっと見渡す
俺が居た時とあまり変わっていないが少し女の子っぽくなっているような気もする
小物が増えた？とかその程度の変化
それでも広がる匂いが悟と俺が他人だと示しているようで涙がこぼれそうになるのを耐える
紅葉「お茶、入りましたよ｣
そういってキッチンから顔を出した彼女は微笑んだ
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かえる(プロフ) - めっちゃ面白い！続き待ってます。五条先生と無事におわりますように、、 (2022年2月3日 22時) (
レス) @page35 id: b367897f71 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - 更新楽しみにしてます (2021年9月13日 11時) (レス) id: 9a91bf8b3e (このIDを非表示/違反報告)
谷山美樹(プロフ) - もう更新はしないんですか？楽しみにしてたのに......... (2021年8月29日 22時) (レス) id: 15d3576253 (このIDを非表示/違反報告)
yuuna//^^\\ - 次の更新まだ？てか、普通に面白い (2021年7月25日 3時) (レス) id: 01e29cfe11 (このIDを非表示/違反報告)
しい - 俺的には、五条とくっつかないラストがいいなぁ。バッドエンド (2021年6月26日 11時) (レス) id: d2602a7025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2021年3月14日 5時
