涙腺 ページ50
『……っ……』
ここは……私の部屋か。あれ、確か昨日寝た後……いや、昨日はほぼ寝てない。仮眠を取った程度だ。生徒会の資料作り、バレー部の分析、そして課題。やることが多すぎて時間が追いつかなかった
『?"起きたら電話しろ。城崎遊"……?』
『っいだ!……つー……』
覚醒したら酷い頭痛と怠さ。なにより身体が熱い。とりあえず電話しよう
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
電話したところ、私は朝ぶっ倒れていたそうだ。しかも床で。起きてこない私を皆で見に来たんだろう。そして賢二郎が見つけたと
『賢二郎には悪いことしたな……』
目の前で人がぶっ倒れてる光景なんて誰でも驚くよな。今はみんな学校、今日一日は必ず休めとのこと。相当心配かけちゃったな……
《いいか、お前は自分でも気付かないうちに物凄い量のストレスを溜め込んでたんだ。それが一気に爆発して今回の風邪だ。気付かないうち溜め込んでたってのは一番危ないやつなんだよ。分かるな?まあ病人は大人しく寝とけ。あとで薬と点滴な》
ユウさんは怒ってたみたいだ。
『はぁ……』
──────────寂しいな。
声に出してみると、その思いはどんどん膨らみ、やがて嗚咽と涙となって零れた。身体が弱ると心も弱るとはよく言ったもので、気が滅入って更に悪化しそうだ。
己の体調管理もろくに出来ないような人間が、この白鳥沢バレー部のマネージャーでいいんだろうか。今まで怠ってこなかったのに、ストレスがきっかけでこんなことになるなんて……
嗚呼、不甲斐ない。情けない。マネージャーが迷惑かけてどうすんだ
『っ……グス……ぅぅ……はっ……!』
身体は熱いのに寒くて、心はもっと冷たくて。泣いたせいで頭はガンガンするし。最悪。
寂しい、怖い、気持ち悪い、助けて。一人ぼっちで寝てたって怖いだけだ。
『誰か、来てよ……』
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話数いっぱいなんで続編行きます!
キリが悪すぎる!ごめんなさい!
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年8月14日 15時