白鳥沢の姉御マネージャー！ (ページ44)

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実は…… ページ44

「あの……」

『ん？どっか分かんないとこあった？』

思った以上にみんなの飲み込みが早くてびっくりしてる。これなあと少しで終わりそうだ

「いや、分からないといったらそうなんですけど……」

珍しい……いつもストレートに言ってくる賢二郎が言い淀むなんて。なにか言いにくいこと……ハッ！まさか私の教え方が悪かったとか！？分かりづらいわ！とか？

「その、姐さんって分からないことあるんですか？」

『へ？』

「「ブフッ‪w‪w」」

おい笑うな

『なんで？』

「……その、テストもそうですけど、普段からあまり分からないって悩まないじゃないですか。それで」

『そうかなぁ……？』

「いや、分かるぞ白布」

「瀬見さんに分かられても……」

英太が反発するが、賢二郎は意に介さない。ウケる‪w←

私が分からないことか……

『私さ、東京にいた頃って超馬鹿だったのね。主に小学校時代。冗談とかじゃなくて』

嘘だと思うなら鉄朗にでも研磨にでも聞いてくれ

『中学入ってからこれはやばいなって思って猛勉強。』

「塾とかも行ってたのか？」

『まぁ、行ってたけど合わなかったんだよね。私は教えてもらうよりは自分のペースで好きなだけやりたい派だからさ』

マイペース、なのか。まあ自分でもマイペースだと思うところは沢山ある

『そっからはなーんか楽しくなっちゃって。気付いたらテストでもいい点取れるようになってたんだ。

確かにテストは実力確認には必要だけど、テストで点取るための勉強はしたくないな私は。鍛治くんはさ、文武両道ぐらいしとけって言ってたけど、私は勉強したくないなら別にしなくてもいいと思う』

私は勉強したいけどね

『だって高校って義務教育じゃないじゃん？白鳥沢は偏差値高いけど、スポーツ推薦とかで来てる人の方が多いでしょ。もちろん勉強して大学目指す人もいる。結局その人次第だとおもうよ。先のこと考えて、自分に何が必要かってこと。賢二郎』

「は、い」

『分からないことがない人間はいないよ。私も分からないことがあるから勉強したい。結果として点数取ってるけど、それは単なる数値でしかない。賢二郎だってそうでしょ？』

「……はい」

分かったならよーし

『ま、一つ言うことがあるとすれば……

留年したくなきゃ勉強することだね』

覚、太一、工の顔が強ばった