白鳥沢の姉御マネージャー！ (ページ5)

今日:21 hit、昨日:29 hit、合計:43,773 hit

学校ではこーんな感じページ5

『行こー』

登校は大体若利か覚、もしくはどっちもと一緒だ。若利はともかく、覚は前日のうちに準備を済ませてるらしいから遅刻はほとんどない。しっかり者の獅音、賢二郎は他の人の面倒を見ている。英太はなんか抜けてんのよ

「昨日のドラマ観た〜？」

「『見てない』」

私はドラマとかは観ない。ほぼスマホで時間を潰す派だから。若利ほどではないけどね

『工も慣れてきたんじゃない？』

「入部早々皿割ったりして大変だったヨ〜」

私達の寮にも一応キッチンはある訳で、小腹が空いたら自分で作っていいとのこと。ガッチガチに緊張してた工は、皿は割るわ脱衣場を水浸しにするわで結構大変だった。

今は5月。1ヶ月も経てば嫌でも慣れる。まあほとんどは賢二郎のおかげだけどね。

「期待の1年生なんだから、活躍してもらわないと」

「そうだな」

若利に妙な対抗心を燃やしている工だが、当の本人はそれに気付いていないのか天然な返ししかしない。毎度空回りする工が可哀想だ

学校に着く。て言っても寮から5分だけど。すぐ近くに学校があるって素晴らしい！

『じゃあね若利〜』

私と覚は1年から同じクラスだ。2年でクラス替えがあったが、見事に離れることなく3年間を過ごしている。

『おっはよー！』

このクラスはノリがいいから楽しい。ボケればツッコんでくれるし、男女関係なく仲がいい。

「おはよ蓮！今日もかっこいいね！」

彼女は私の隣の席の上山綾夏。2年で同じクラスになった友達だ。こうして毎日挨拶の後には必ず褒め言葉を言う。よくレパートリー尽きないよね

『はは、ありがと！今日はノブっちに仕掛けるよ！』

イタズラの共犯でもある。ノブっちとは担任の細谷信孝先生だ。こちらもノリがよく、授業中にダジャレを言ったりする。好評かというとそうでもないが

「ほら座れー予鈴鳴ったぞー」

ノブっちは必ず教卓の引き出しからボールペンを1本取り出す。それを胸ポケットにしまう。

「？うわっ、なんだよ〜糊かぁ。……龍上」

『みんなノリがいいので糊にしてみました！』

教室が笑いに包まれる。ノブっちも呆れたように笑っている。これが日常だからね

「みんなノリいいからって糊で調子ノるなよ〜」

・・・・

『先生ウェットティッシュあるんで手拭いてください。んでホームルームしましょ』

「俺のギャグを全力でスルーしてくとこ、いっそ清々しいなお前」