心配性なみなさん ページ19
「及川の所か」
『そ。だから明日の部活は私いないから、マネ業は二軍の誰かにお願いするね』
「え〜蓮いないの?」
『しょうがないでしょ、鍛治くん直々のお達しなんだから』
「そうかぁ、蓮いないのかぁ……」
いやなんでみんな不本意そうな顔なわけ?確かに偵察は片手で数えるくらいしか行ってこなかったけどさ。私がいない部活だってあったはずなのになんで……
『なんでそんなテンション下がってんの?』
「姐さんがいないからですよ」
『今までだってあったよね?今更でしょ』
「大きい大会前にはなかったよ」
そうだっけ?…………言われてみれば確かにそうだな
『大丈夫だって、たった数時間だし。私がいなくてもあんたらはちゃんと強いよ。』
私だって好きで離れるわけじゃない。こいつらのため。
『あんた達が強くなる以上に優先させることなんてないから。ほら、私が割り切ったんだからみんなも切り替えてね?』
「……」
!け、賢二郎が……!甘えてきただと!?
『賢二郎、そんなに私が信じられない?』
「違います。むしろ結構信じてる方ですよ」
あんたはどんだけ人を信用してないの
「賢二郎は心配なんだよな」
『大丈夫だって。私及川に嫌われてるもん。』
岩泉とは仲良いけど。及川には微妙な反応されるから多分嫌われてんな
「なら大丈夫だな」
及川に嫌われてることが大丈夫に繋がったあんたの思考回路を是非とも知りたいね。
「なんかあったら絶対言えよ?」
「電話してネ」
「防犯ブザー持っていきますか?」
『ガキじゃねえんだよ!寝ろ!』
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年8月14日 15時