服と本を買おう!マネージャーとは? ページ15
『じゃあ英太と隼人は私と服屋ね。他は好きに回ろ。12時にここ集合で』
「くれぐれもセミセミに服選ばせないでヨ?」
「なんでだよっ、あとセミセミってやめろ!」
『はいはい、ほら行くよ』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「蓮、こんなのどうだ?」
『んーいいと思うけど、こっちは?』
英太の持ってくる服は正直言ってダサい。顔は良いんだから、服もちゃんとすれば絶対モテるのに……
「おお!やっぱ蓮の選ぶのはドンピシャだなぁ」
『でしょ〜?あ、隼人!これ着てみて』
渡したのは深緑のジャケット。顔が男前だから似合う。渋い感じで。キャラとしては全然渋くないけど
「どうだ!」
『めっちゃかっこいい!いいね、やっぱり似合うわ』
「じゃこれ買う!」
そんなすぐ決められるか……私の判断を鵜呑みにしすぎじゃ?ま、それだけ信用してくれてるってことかな。ありがたい
「俺も買ってこよ。……そうだ、蓮は自分の服買わないのか?」
『私?うーん……別に困ってる訳でもないしな……この服だって結構気に入ってるし』
「蓮はボーイッシュな服をいつも着てるから、他の服も見てみたいな!」
これが一番しっくりくるから着てるんだけど……
The女の子!って感じの服は好まん!私に可愛いを求めてはいけないのだ!
『私はいいよ。2人とも買ったなら、私の買い物に付き合ってよ』
来たのは本屋。ここら辺で一番品揃えがいい店だから、機会があったら来てる。
「本?ああ、いっつも読んでるしな」
『新しい本が発売されるってネットで見て、これは買わねば!って思った所存です』
「マンガか?ジャンプ?」
『いや。バレー日本代表チームのマネージャーが書いた本。その人が前に出した本がめっちゃよくてさぁ!』
話し出すと止まらないのでここまでにしておこう。でも本当に尊敬してる人なんだ。中高でマネージャーを続けてきたその人は、日本でも有名で、とても優秀な人材だってことで日本代表チームの監督にスカウトされたんだって。凄いよね
『それ読んで勉強してんの。もっと出来ること探そうって』
「今でも十分なのにな」
まだまだ!バレーを最高に楽しくプレー出来るような環境を作ってあげたいんだ。なんの心配もなく、純粋にバレーで強く、楽しんで欲しいから。それに
『私が、みんなが強くなるのを見たいんだ!できるだけ近くで』
これは我儘だ
56人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年8月14日 15時