命令7 ページ43
ｳﾞｰｳﾞｰ
谷地「！……もう嫌……っ」
谷地は通知音が鳴る携帯をバッグに押し込んだ。そして耳を塞ぐ。音を全て遮断した。
日向「っ……」
日向は汗の流れる額を拭って携帯の受信ボックスを開いた。
【服従確認】
【服従確認】
【服従確認】
【服従確認】
【服従確認】
【服従確認】
【8月8日 0:00
命令7
☆を捜し、殺せ。従わない場合は罰を与える。】
日向「痛っ……」
日向はチクリと刺された痛みを感じた手首を見る。
【W】
日向「なんだこれ……っ！そうだ影山！影山は」
影山「いるわボゲ」
日向「！……てことは」
影山「……あぁ」
澤村「すまん……影山」
影山「いや……
月島」
月島「……何」
影山「お前の言う通りにしたぞ」
影山は数センチ上の月島を睨み上げた。月島は冷徹に見下ろし、ぶっきらぼうに
月島「あっそ。ひとまず生きられて良かったんじゃない？」
影山「……」
田中「また殺せかよ……もううんざりなんだよ！」
西谷「落ち着け龍！」
田中「でもノヤっさん……！」
西谷「残ってるのは30人。☆は少ない、俺らがやんなくても誰かがやる！それまで待てばいいだろ！」
西谷は立ち上がって教室内を見渡した。
西谷「俺はSだった」
田中「！お、俺はOだったぜ」
呼応するように田中も文字を明かす。吊られて1人、また1人と文字を明かしていく。
澤村「じゃあ、俺がE。旭がN。清水がM。谷地さんがA。影山がS。月島がR。西谷がS。田中がO。日向がW。……だな」
澤村がメモにまとめる。そしてそれをポケットにしまった。
西谷「俺と影山が被ったな……」
影山「俺は嘘ついてません」
東峰「思ってないよ……でもこれで、アルファベット順じゃないことが分かった」
澤村「ああ。同じ文字があるってことは何かの文章になるはずだ」
清水「烏野に☆がいないって……」
谷地「け、結構奇跡じゃ……」
月島「とりあえずこの中の誰も嘘をついていないと仮定して、☆の数が分からない以上はここから動かないようにしましょう」
月島はあくまでも仮定だということを強調した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみた先生(プロフ) - 玲央さん» 是非最終章の最後ら辺を読んで頂きたい……！！勝手にエモさ感じてる奴がここに居ます……！ (2022年9月24日 15時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
玲央 - 今小説読んでいるんですけど、急に烏がでかい声で鳴き始めて鳥肌たった (2022年9月24日 14時) (レス) @page26 id: 6bc17f8fd6 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 葵紫さん» コメントありがとうございます！私もホラーが好きで書き始めたのですが、楽しんで下さる方がいて本当に嬉しいです！応援の言葉、大変励みになります！ありがとうございます！ (2021年1月1日 16時) (レス) id: 16cbe631bd (このIDを非表示/違反報告)
葵紫 - ホラーが好きなので楽しみにしています。更新、頑張ってください (2021年1月1日 14時) (レス) id: a274d33eb0 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - むいみおさん» コメントありがとうございます！好んでいただける方がいて喜ばしい限りです。私も死ネタはとても書いてて心苦しいですが、最後まで書ききりたいと思います！応援ありがとうございます！ (2020年11月2日 7時) (レス) id: 16cbe631bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すみた先生 | 作成日時：2020年7月25日 11時
