命令6 ページ20
澤村達が食堂につくと、中は様々な声で溢れかえっていた。
宮侑「おかしいやろ!なんでアランくんが死なんとあかんかったん!?」
北「あか、あしくん……ボールは、ちゃんとアランにも配ったんよな……?」
あの冷静沈着な北でさえ動揺しきっていた。それに対して青城はいくらか冷静だった。
まるで京谷の死を分かっていたかのように
赤葦「は、はい。ちゃんと渡しました」
宮治「起きたらアランくんおらんし……何やねん……ボール持ってへんかったんか」
宮侑「んなわけあるか。アランくんはそんな馬鹿やない」
木兎「じゃあ尾白はどこにいたんだよ?」
北「……1階の廊下や」
参加校の宿泊部屋は全て2階。3階の食堂に行く際に1階は通らないので稲荷崎以外は尾白の死体を見なかった。
木葉「……何でそんな所を?ボール持ってたならほっつき歩くことねぇだろ」
小見「でも尾白は持ってなかった。てことは」
宮侑「!ボール探してたんか……!?」
宮治「は?……まさか、アランくんが24時までボール持ってへんかった言うんか?俺らもちゃんと見たやろ、アランくんが赤葦くんからボールもらっとんの」
北「……その後かもしれん。現に俺らは寝る時間バラバラやったし、多分1番遅くまで起きとったんはアランや」
赤葦「誰かがボールを盗んだ……?」
北「そう考えるのが自然やな」
宮侑「許せへん……!ボールなかったら死ぬこと分かっとって盗んだんやろ?……アランくんは殺されたんや」
宮治「角名……?さっきから黙ってどしたん」
角名「あ、いや……少し変だと思ってさ」
宮治「何が?」
角名「俺の考えすぎかもしれないけど……
なんで尾白さんは1人で探しに行ったんだろうって」
宮治「?」
角名「だって自分の命が懸かってんだよ?俺達を起こしたくないなんて考えはないでしょ普通」
人間、命の危険に晒された時は他人の事など考えていられないのだと角名は言った。
北「1人で行かなあかん状況やった、てことか」
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すみた先生(プロフ) - 玲央さん» 是非最終章の最後ら辺を読んで頂きたい……!!勝手にエモさ感じてる奴がここに居ます……! (2022年9月24日 15時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
玲央 - 今小説読んでいるんですけど、急に烏がでかい声で鳴き始めて鳥肌たった (2022年9月24日 14時) (レス) @page26 id: 6bc17f8fd6 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 葵紫さん» コメントありがとうございます!私もホラーが好きで書き始めたのですが、楽しんで下さる方がいて本当に嬉しいです!応援の言葉、大変励みになります!ありがとうございます! (2021年1月1日 16時) (レス) id: 16cbe631bd (このIDを非表示/違反報告)
葵紫 - ホラーが好きなので楽しみにしています。更新、頑張ってください (2021年1月1日 14時) (レス) id: a274d33eb0 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - むいみおさん» コメントありがとうございます!好んでいただける方がいて喜ばしい限りです。私も死ネタはとても書いてて心苦しいですが、最後まで書ききりたいと思います!応援ありがとうございます! (2020年11月2日 7時) (レス) id: 16cbe631bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2020年7月25日 11時