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何を言い出すのか、首を捻った隆二がわたしと向き合う。
「まずはさ、一緒に住まない?」
「りゅ、隆二、」
「いつかはAと結婚して、子どもも欲しい。
その前段階として、一緒に住もうよ」
「わたし、ここに居ていいの?」
「俺Aじゃないとやだし、Aに胃袋掴まれてる。(笑)」
にこにこと笑う彼の隣にずっといれるなんて、夢みたい。
「…はい、よろしくお願いします!」
お玉を持つわたしと、おにぎりを握ってる隆二。
こんなプレプロポーズあるのかな(笑)
「やばい、めっちゃでかくなった(笑)」
「隆二っぽくていいよ、わたし食べてもいい?」
「じゃあAが握ったの俺食う!」
あと数ヶ月後、
「ねぇ、これなに?」
「顔に決まってんじゃん!」
「…どこが顔?(笑)」
「ここ!ほら、これが目で、」
感じる視線の先へ振り向けば、
エコーの写真なんかより愛おしそうにわたしを見つめた隆二がいて、
「此奴にも、はやく食べさせたいね」
そう優しくわたしのお腹を撫でる隆二がいる。
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り(プロフ) - 亜嵐LOVEさん» はじめまして!読んでくださりありがとうございます うれしいです〜!他にもお話載せているのでよければどうぞ! (2020年4月5日 19時) (レス) id: 470a32ab54 (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - 今日見ました!このお話良かったです! (2020年4月5日 14時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:り | 作成日時:2019年7月14日 12時