やんちゃだがバレーは上手い奴が帰ってきた【ハイキュー!!】【男主】⑤ (ページ10)

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嫌悪感ページ10

「あ、立花おはよ〜」

『ん』

翌日、教室に入ると案の定あの女子が声を掛けてきたのでノートを突き返す。結局ノートの中身は見ていない。別に授業中寝てたからって内容が完全に分からない訳じゃないし、こいつが心配するような留年になるほどでもない。それくらい計算に入れてやってる。

『もうノートとか要らねぇ』

「そう？」

『……呼んでんぞ。行けよ』

取り巻きの女子達が俺の方を睨みながらこいつを呼ぶ。名残惜しそうに俺を見ながらもそいつは離れていったので、ひとまず大丈夫かと息をついた。全く、朝から疲れる……。

『どうしろってんだよ旭』

「まぁ今のは良かったんじゃない？その調子でキッパリ断ればいいよ」

『だぁから、俺は嫌なもんは全力で拒否してぇの。優しい言い方とか出来る訳ねぇだろ』

「友達が少ないツケだな」

『お前だってそんな居る訳じゃねぇじゃん』

「まぁ浅野さんだって周りに止められてるみたいだったし、そのうち来なくなるって」

『ホントかよ……』

居心地悪い視線を受けながら午前の授業を聞き流し、昼休み。いつものように旭が来るのを机に伏せて待っていると、前の席に誰かが座った。

「立花」

最悪だ。

「昼一緒食べない？物理教えて欲しいんだけどさ」

『いつもの奴と食えばいいだろ放っとけ』

「物理得意じゃん教えてよ〜」

こういう距離の詰め方する奴は嫌いだ。スガとかならまだしも、女子で下心丸出しの奴がやると本当に無理っつーか……。

「立花」

『！』

廊下から潔子の声が聞こえて、咄嗟にジャムパンを引っ掴んで旭の肩も掴んで廊下に出た。

『なに』

「昨日の身長測定の数字間違ってたから訂正しておいた」

『おう、サンキュー。行こうぜ旭』

「いいの？浅野さん」

『ヤダ。つーわけで、助かったわ潔子』

「たまたまだから」

『へいへい』

旭を連れて大地とスガのもとへ歩いた。

「……」