やんちゃだがバレーは上手い奴が帰ってきた【ハイキュー!!】【男主】⑤ (ページ6)

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接触ページ6

「東峰〜、立花どこ居るか知ってる？」

HRの前。朝練で少し溜まった疲労の中を舟を漕いでいた時、隣の席の女子に聞かれた。その人は所謂一軍ってやつで、緩く巻いた茶髪にメイクもバッチリだ。でも別に性格がキツいって訳でもなくて、人の気持ちを慮る態度は俺もありがたい所があった。

「叶多なら、視聴覚室じゃないかな。静かな所で寝てると思うけど」

「教室に居ない時って大体そこに居る感じ？」

「場所はランダムだけど……バレー部の奴らと居ない時は大抵そう」

「ふ〜ん。ありがと東峰」

時計を見ればチャイムが鳴るまであと10分といった所だった。彼女は時計も見ずに立ち上がって、教室を出て行った。

珍しいと思った。おおらかな彼女でさえ、叶多に話し掛けるのには消極的だったはずだ。周りに止められているところも結構見かけるし、ホント必要最低限って感じで。まぁ話し掛けたところで叶多の態度も良くはないんだけど。

特に何も無いまま放課後になり、部活の時間。

『おい旭！テメェ勝手な事言いやがって！』

「は！？な、なになに！？」

部室にて、叶多は急に眉を吊り上げて俺に詰め寄った。

「ちょ、叶多さんケンカは駄目っすよ！」

「なんで旭さんにキレてんすか！」

田中と西谷が間に入ろうとしてくれるが、叶多の気は収まらないようで、表情の通り怒った口調で捲し立てた。

『クラスの女子に俺の寝床教えただろ！』

「え？あ、あぁ……教えた、けど。え、駄目？どこに居るって聞かれたから答えただけですけど……」

『めんどくせぇんだよああいう女！』

「そ、そんな言い方ないだろ……いつも叶多の事気にかけてくれてんのに」

叶多は後頭部をガシガシと掻いて大きな溜息を吐いた。何が駄目だったんだ……1年の頃は、清水にだって教えてたのに。それに嫌な顔した事なかったのに。

『ああいう恋愛脳！苦手なんだよっ！』