やんちゃだがバレーは上手い奴が帰ってきた【ハイキュー!!】【男主】⑤ (ページ25)

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神様ページ25

お参りして、おみくじも引いた。旭が凶引いて顔面蒼白だったけど。

「おみくじって結ぶんだっけ、それとも持って帰っていい……？」

『落ち着けよ。好きにすりゃあ良いじゃねぇか』

「そういや叶多は何出たんだ？」

スガが手元を覗こうとするが、俺は咄嗟に隠した。怪訝そうな顔をするスガは諦めもせずに見せろと詰め寄ってくる。

「見ーせーろーよー」

「まさか旭と同じ凶……」

『なわけあるか』

「まさか大凶……」

『違ぇ』

「んじゃ何だよ？大吉か？」

『……』

俺が黙るとスガは一歩引いて、旭の隣に立った。

「薄情者！今日の星座ランキング11位の旭に謝れ！！ついでに末吉だった俺と大地にも謝れ！」

『……何言ってんだお前』

「珍しく叶多が冷静だ」

いやおみくじとか運だろ。謝るとか出来ねぇわ。星座ランキングて何だよ例えだっただろ。やっぱ今日テンションおかしくねぇかこいつ。

「どうせ"春高勝てますように"とかお願いしたんだろ！叶いやすそうで良かったなぁ！」

『何も願ってねぇわアホ』

「神様にお願いして試合に勝たせてもらう訳じゃない」

後ろから潔子がそう言った。

「言っちゃう？今それ言っちゃう？」

「大丈夫」

『！』

「神様の助けが無くても、大丈夫」

『……はっ。だな！』

そうだよなぁ……試合勝てますようにって普通は願うもんなんだろうけど、潔子の言う通り、運でもまぐれでもない勝利を、俺らなら獲れるはずだ。てか潔子が言うと謎の説得力があるよなぁ。

『あ、そうだ。大地と旭にこれ』

「「ん？」」

後は解散というところで、俺は2人にある物を渡した。

『俺イチオシのジャムパン。誕生日プレゼントな』

「……うん」

「何と言うか……叶多らしいな」

『あ？文句あんなら返せ』

「いや食べるけども」

「2人だけズルいだろー！俺と清水にも誕プレ寄越せよ！」

『潔子は6日だろ？ちゃんとやるわ。お前は……6月だろ。卒業してんじゃねぇか』

「なんで去年渡さなかったんだよ！」

『だって黒尾と木兎と遊んでる時思い出したし』

ギャーギャーうるせぇな……

『わーったよ。今年はやる』

「え？」

『お前県内の大学行くんだろ。俺もここ離れる気は無いし、渡せるかもな』

「……待て待て待て。お前の進路の方が気になっちゃうだろ！？」

『言う訳ねぇだろバーカ』

「俺は叶多が誕生日覚えて祝ってくれた事に驚いてる」

「俺も」

「私も」