やんちゃだがバレーは上手い奴が帰ってきた【ハイキュー!!】【男主】⑤ (ページ20)

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レッツエンジョイ東京ページ20

波乱の合宿から飛雄も蛍も翔陽も戻ってきて、伊達工との練習試合も全員で参加し、世間はクリスマスムードに包まれている。

終業式の翌日、土曜日。奇跡的に部活も無く、尚且つ黒尾と木兎との予定も合った今日。

俺、立花叶多18歳は、東京駅構内で途方に暮れていた。

『仙台駅……帰りてぇ』

人の流れから外れて辛うじて立っているが、周りは人、人、人。背が高いおかげで上の空気吸ってられるのが幸いか……にしても、東京駅ってこんなややこしい構造してんのかよ。

『待ち合わせ時間……とっくに過ぎてんな』

「ソーネ」
「立花見っけ！」

聞こえた声に振り向くと、黒尾と木兎が居た。なんで場所が分かったのかと聞くと、俺が乗ってきた新幹線の乗降口から考えれば大抵は把握出来たとの事。

『お前らいっつもこんなややこしいとこ使ってんのか』

「いや俺は流石に郊外だから。木兎の方が都心近ぇし」

「何となく！」

「んで、どこ行きたいとかは考えて来た？」

2人について行って駅を抜けると、高層ビルが所狭しと並んでいるのに圧倒される。いや、確かに仙台もビル群はあるが……こりゃあ、首都って言われんのも納得かもな。

『所詮政令指定都市か……』

「ン？なんか今立花から難しい言葉が聞こえた気が……」

『行きてぇとこだったな。俺服買いてぇんだけど、良いとこあるか？』

「服か……まぁ店は腐るほどあるし、とりあえず移動すっか」

「俺が行ってる店こっから近いと思うけど……行く？」

『んじゃ行く。金は割と持ってきた』

「立花って一人暮らしじゃなかったっけ」

『仕送りも貯金もある。普通に住んでても欲しいもんとか特にねぇし、今日くらい良いだろ』

ということで、木兎の案内で近場の服屋に行く事になった。