やんちゃだがバレーは上手い奴が帰ってきた【ハイキュー!!】【男主】⑤ (ページ17)

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一件落着ページ17

「もしかして今日清水先輩と2人で帰れって言ったのって……」

『ん、悪ぃけど利用させてもらった』

「立花1人でここまで考えたとは思えない」

『徹の知恵借りた』

タイミングもばっちり。これでアイツが関わってくる事は多分もう無い。

「下手したら殴られるかと……」

「いざとなったら私が止めてたし、その前に立花も出て来たと思うよ」

『んだな。まぁ、ああいうのは人殴ったりはしねぇと思うけど。日常的に良い子ちゃんだし、そもそも面倒になるのも恋愛絡んだ時くらいだろ。殴んのに慣れてるとは思えねぇな』

本当にいざとなったら絶対手なんか出させないけど。

こいつらの方が大事ってのは本心だ。大地が言ってくれた通り、俺はバレー部の奴らを家族だと思う事にした。そりゃあ世話焼きがうぜぇ時もあるが、あいつらが傷付くのは心底気に食わねぇ。

「"こいつら方がよっぽど大事"……」

『なんだよ悪ぃか？』

「いや、珍しく立花が素直だと思って。澤村達にも聞かせてあげたら？」

『スガ辺りが調子乗んだろ。お前らもはよ帰れ、またヤンキー共がうろつき始めんぞ』

「帰ろっか仁花ちゃん」

「はい！あ、ありがとうございました立花先輩！」

『ん〜』

歩き去った2人を何となく眺めてから俺も帰るかと踵を返す。だが、俺の足は動かなかった。俺の背中に何かが乗っている。心霊だのオカルトだのを信じる気はないので振り返って見てみた。

『邪魔だ退けスガ』

「お前があんな仲間想いな奴だったとはな〜！」

スガの他にも、部員が全員揃っていた。あぁ……メンドクセー。

「「叶多さァァァん！！」」

『うおっ』

飛び付いて来た龍や夕を叩き落として大地に目を向ける。

『盗み聞きしやがって』

「及川に教えてもらった策ってやつを見てみたくてな」

『演技上手いだろ俺』

「それでもやっぱ及川が恐ろしいよ」

「久々に叶多も坂ノ下行こうぜ〜大地が奢ってくれるって」

「マジすか大地さんっ！」

『マジかー大地。アザース』

「お前らなぁ……！！」