やんちゃだがバレーは上手い奴が帰ってきた【ハイキュー!!】【男主】⑤ (ページ11)

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マネージャーページ11

部活が終わって、帰宅しようと校門を出た時。

「しーみーずーさんっ」

「！……浅野さん？」

物陰から飛び出てきたのは、最近立花が嫌がっているという浅野さんだった。

進学クラスとそうでないクラスとの間でクラス替えはないため、浅野さんとは同じクラスになった事もなければ話した事もない。ただ、私の友達は彼女に憧れてるらしく、悪い噂を聞いた事はない。

「部活ちょっと見てたんだけどさ」

聞いた話だと、彼女は部活には入っていないはず。……ずっと、私を待っていた？

「立花が嫌がってる感じだったから、言っておこうと思って」

「……嫌がってる？」

「マネだから話すのは仕方ないじゃん？でも、ちょ〜っと近い気がして。ほら立花だってそういうの嫌いだと思うから。1年のマネちゃんも、頑張ってるのは可愛いけどね」

浅野さんはあくまでにこやかに言っていた。

「別に、普通だと思うけど」

「あ〜…うん、清水さんはそうだろうけどね！でもさ、立花の事もちょっと考えてやってほしいな〜……なんて！」

「立花も自分の意思で関わってると思う。嫌なら離れるよ」

「部活のマネージャーだから言いにくい事もあるかもじゃん？……じゃ、そゆことで。またね〜清水さん！」

確かに立花とは身長差があるから、私や仁花ちゃんと話す時は大抵立花が少し屈んでくれている。でも嫌そうな顔をしてるようにも見えないし、他の部員との距離感と同じような気がするけど……言うほど近いだろうか。

一応、聞いてみようかな。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

翌日の朝練。仁花ちゃんにも一応相談し、立花にその疑問をぶつけてみた。

『はぁあ！？』

そしてこの反応だった。

『嫌がってるってお前……そんな事誰に』

「浅野さん」

『！……潔子。仁花もだ。アイツの言ってる事は絶対真に受けんな。絶対、絶対だぞ』

俺が嫌がってる訳ねーだろ、と見下ろされ私と仁花ちゃんは顔を見合わせる。澤村に呼ばれて行った立花を見送り、仁花ちゃんがふと口を開いた。

「その浅野先輩という方は、立花先輩の事が好きなんでしょうか……？」

「多分ね。仁花ちゃん、もし何か言われたら私に言って」

「は、はい」

もしかしたら……なんて事があるかもしれない。