やんちゃだがバレーは上手い奴が帰ってきた【ハイキュー!!】【男主】⑤ (ページ2)

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ジメジメページ2

あの劇的な勝利の日から普通の学校生活に戻り、男バレに対する周りの態度が気に食わねぇ。

全国大会出場が決まった途端にこれだ。スゲーだの応援してるだの、勝手な期待が寄せられてるのを見てムカつく。俺らは急に(・・)勝ったんじゃねぇのに、旭達が褒められて持ち上げられてるのを見ると、何を知らねぇくせにと思ってしまう。

「なんだ、叶多も褒められたかったのか？」

大地のクソ天然馬鹿野郎は意味分かんねぇ事言ってるし。

「違うべ大地。あれだろ？"こいつらの良い所は俺の方が知ってんだよ！"的なやつだろ？」

『くたばれアホ毛』

言語化されんのが死ぬほどムカつくが、多分そういう感情なんだろう。

俺は結局、周りの奴らが手のひら返ししてるのが気に食わないんだ。期待なんかしてなかったのに、いざ実力示すとこれでもかってくらい褒めちぎる。頑張れと身勝手な期待を寄せる。

「ホンッットお前は面倒臭いよな〜！」

『……』

「性格が捻くれてんだよな！なんかこう、周りの声を素直に受け取れないよな！」

「スガ、その辺にしておけ」

手が出そうになったところを大地がスガにブレーキをかけた。

「まぁ気持ちは分からないでもないけど……でも、期待されないよりはマシだろ？」

『……周りがうるせぇから、お前らと話せねぇ』

「「「！！」」」

たたでさえ友達がバレー部にしか居ねぇのに、それすら取り上げられたら完全に行き場がねぇ。話し掛けに行こうにも、また変な目で見られんのも落ち着かねぇし。

『何なんだよアイツら……俺からバレー部取りやがって。ざけんじゃねぇよシネ』

「……ウン。相変わらず精神年齢が同い年とは思えないな」
「そこが可愛かったりするんだが……」
「でもやっぱり……」

「「「(メンドクセー……)」」」

『あ？』