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【私は、雄英にAを託すことにした。心まで壊れてしまいそうな佳代美にはとても無理だと思ったから、出来るだけ早くAを保護して欲しいと頼んだ。】
おばあちゃんが……私を？
もはや上に置いてきたロボットや、みんなの演習の事など忘れて本に夢中になっていた。意識を全て目の前の本に向けて、ページを捲った。
【次の日から体調を崩した。私は入院することになった。そして、せめて死ぬまでに今までの事を記そうとこの日から手記を書き始めた。】
『入院……』
もしかしたらこの近くの病院……だとしたら、記録が残ってるかもしれない。
この次の行から、字体が震えていた。
【手に力が入らない。遂には吐血もするようになった。自分の命があと1週間だと思うと、もっと色々やっておけば良かったと後悔が立つ。恐らく2、3日後にはペンも握れなくなるはず。その前に書き終えないと。この本は、私が死んだら根津校長に地下図書室に隠してもらう事になっている。】
『なんで……』
何故そんな事をしたのだろうと思いながら、またページを捲った。
【他の誰でもない、Aに見つけて欲しい。地下は、想像の個性を持った人間にしか開けられない。彼らはきっとAを守ってくれる。その時に、Aに私の事を知ってもらいたい。
こんな時でも、佳代美とAを想う気持ちと、和泉家への憎しみは忘れられない。結局私は何も出来ないまま死んでいく。2人を守る事も、無念を晴らす事も出来ず。それがとても悔しい。こうしている今も苦しんでいるのに、助けに行きたいのに、体は動いてくれない。】
綴られていたのは、おばあちゃんの無念。全力で、命を賭して私達を守ろうとしてくれた。
【最後に、Aの為に私が知る限りの"想像"を記す。
私の個性は、物を対象に働く。頭の中でイメージして指を鳴らすと現実になる。上限は分からなかった。故にそれを超えるとどんな支障と来すのかも分からない。
Aの個性は、全てのものに働く。物も、人も。何でも出来る、とても強く恐ろしい個性。
私の個性因子である零には、Aが成長したら彼女に移るように頼んである。因子を移す事は出来ないけれど、意識を新たに創り出す事は可能らしい。本物の零は私と共に死んでしまうけれど、零の記憶を持った新たな彼女がAの中に生まれる。Aの助けになってくれると信じている。】
零ちゃんは……おばあちゃんだったんだ。
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すみた先生(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます！大変励みになります！！急いで書きますので今しばらくお待ちを！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - とても続きが楽しみです。どのような結末になるのかワクワクします。頑張ってください (2021年10月13日 13時) (レス) @page38 id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
ミャーコ - すみた先生さん» 確かにスッゴいビックリしたけどこれはこれでめっちゃ楽しみです…！夢主耐えて…！そして皆で夢主を助けて…！ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 09901ebca6 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - ゆうなさん» みなさんの予想を裏切ってしまって大変申し訳無いですが、どうしても最終局面でシリアスぶちかましたかったんです……ここからは私好みの話になりますが、チラッとでも読んでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月20日 8時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - ミャーコさんと同じく予想してなかった‥‥え？こっから楽しいみんなと学校生活始まるんじゃないの？ かっちゃんとのラブラブ始まるんじゃなかったの？え、目から水が、 (2021年9月20日 1時) (レス) id: e740e61b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年7月21日 18時
