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【彼女は私を綺麗な人と言った。無意識に言ったようだった。】
本を開いてみると、中は日記のようなものになっていた。
【その若いヒーローに名前を聞くと、】
『ヒーロー名は……
ミッドナイト……』
香山さん……？
てことは、香山さんは私のおばあちゃんを知っていた……？
……確か
〈香山さん、ここに司書は？〉
〈居ないわ。……今はね〉
【彼女は、仕事の合間によく図書室に来てくれるようになった。初めてヒーローのお友達が出来た。】
香山さんは、全部知ってたんだ……おばあちゃんの事情も、おばあちゃんがどうなったかも。
何故……黙っていたんだろう。私が孫だと知っていたはず。それなのに何故……
『……』
私は思考を止めて、再び本に視線を落とした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
？？side
香山「増村さんって、ご家族は？」
？「夫と娘、あと4年前に孫も生まれました」
香山「ま、孫！？……えっと、おいくつか聞いても……？」
？「今年で55、だったかしら」
私がそう言うと、睡さんは驚いた顔を見せた。
？「ふふっ、もっと上だと思った？」
香山「逆です！てっきり30代かと……」
？「お上手ね。でも良いんですよ無理しなくて」
香山「無理なんか……」
パソコンのデータの整理をしながら、思い出した。
？「孫ももうすぐ4歳になるんです。何の個性か、私含め皆楽しみにしてるの」
香山「増村さんは想像、でしたよね。じゃあ娘さんも？」
？「娘は夫と似て、個性増幅という個性。出生時から個性が発現していて、生まれた時に私の個性因子を強化してしまったみたいで、この個性が」
香山「そうだったんですか……」
私の家系は代々人の心を操ることが出来る個性を宿してきた。それを継ぐ者が家を継ぎ、無個性とされた私は家から追い出され、施設に入れられた。そこで夫と出逢った。
？「でも、何の個性だって良いんです。いや、あっても無くてもどちらでも。生まれてきてくれただけで私は感謝してるから。娘も孫も。強個性だろうが弱個性だろうが、無個性だろうが、人は生きていける。生きていけるのであれば、そこに何も無くなって良いと思いませんか？睡さん」
香山「……そうですね」
そう、Aの個性が何であろうが、私の大切な可愛い孫に変わりはないもの。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【名付け親として、Aの人生が幸福であることを祈る。】
『名付け親……』
私の、名前を……おばあちゃんが。
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すみた先生(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます！大変励みになります！！急いで書きますので今しばらくお待ちを！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - とても続きが楽しみです。どのような結末になるのかワクワクします。頑張ってください (2021年10月13日 13時) (レス) @page38 id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
ミャーコ - すみた先生さん» 確かにスッゴいビックリしたけどこれはこれでめっちゃ楽しみです…！夢主耐えて…！そして皆で夢主を助けて…！ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 09901ebca6 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - ゆうなさん» みなさんの予想を裏切ってしまって大変申し訳無いですが、どうしても最終局面でシリアスぶちかましたかったんです……ここからは私好みの話になりますが、チラッとでも読んでいただけたら嬉しいです！ (2021年9月20日 8時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - ミャーコさんと同じく予想してなかった‥‥え？こっから楽しいみんなと学校生活始まるんじゃないの？ かっちゃんとのラブラブ始まるんじゃなかったの？え、目から水が、 (2021年9月20日 1時) (レス) id: e740e61b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年7月21日 18時
