自由は (ページ6) - 小説/夢小説

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『ちょっと走ってくる！』

加代美「気を付けてね」

隆平「夏休み中まで走るのか。偉いぞ！俺もダイエットしなきゃな……」

『零ちゃん？零ちゃーん』

零「なぁに？」

！びっくりした、急に背後に現れるんだもん。

『ありがとう！私を連れて来てくれて』

零「？私が連れて来た訳じゃないよ。君が望んでここに来たんだよ？」

でも私はここの存在する知らなかった……私の意思でここに来たのか？

零「……君を呼んでる人がいる。誰かな」

『私を……？誰だろう、香山さんかな』

零「帰りたい？」

……正直嫌だ。せっかく手に入れた平和な日常を手離したくない。

『私が帰ったら、君はまた一人ぼっちになるの？』

零「！大丈夫、一人には慣れてるから！心配してくれてありがとう！来たかったらいつでも来てね。待ってるよ」

零ちゃんの声と同時に、また七色の光が私を包んだ。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『ん……』

「！！Aさん！起きました！先生！」

「君、自分の名前が分かるかい？」

私の名前は和泉……いや、ここでは

『香山、Aです……ここは病院ですか』

「そうだよ。君は1週間も眠っていたんだ。」

1週間……保須事件から1週間か。

『私以外にも学生がいませんでしたか』

「ああ、緑谷くんと轟くん、あと飯田くんね。彼らは事件翌日に退院したわ」

じゃあ私だけここで眠りこけていたわけか。情けない、元はと言えば個性キャパオーバーが原因なのだから。

「君も検査をして、異常がなければ明日にも退院出来るよ。

それと、随分心配してたんだよ。君の友達。」

緑谷たちかな

『友達じゃ、ないです。ただのクラスメイトですよ』

それから医者の話を聞いて、私はまた眠りに落ちた。