自由は (ページ45) - 小説/夢小説

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3日目。昨日とメニューが変わらない者もいれば、また違った課題に取り組む者もいた。

私は後者なわけだが……

『っく……ぅぅ……』

相澤「抑えろ。感情に左右されるな」

やってるっ……ホントやめて欲しい

～3時間前～

相澤「じゃあお前はメンタルな」

『……』

相澤「暴走のトリガーになるのは、マイナスの感情だ。お前の場合な」

感情……

『私を挑発でもするんですか？』

相澤「いや、俺はただの見張りだ。

お前には想像してもらう。自分が嫌だと思うこと、怖いこと、なんでもいい。とにかくマイナスなことを考えてそれに慣れろ。感情のコントロールが出来るようになれ。いいな」

『それで私が立ち直れなかった場合は』

相澤「それはない。お前は自分を信じると言った。なら折れてもまた立ち上がれるはずだ。俺だってお前を信用したくない訳じゃない」

なんで断言出来るんだろう。私が嘘をついた可能性だってあるのに……所詮お人好しか

『じゃあ、始めます』

目を閉じて集中する。そして考える。

嫌なこと、怖いこと……私が嫌なのは、怖いのは……

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
父に叩かれる。蹴られる。なぜ出来ないのだと怒鳴られる。そしてまた殴られる。

ごめんなさい、ごめんなさい、それしか言えない。逃げたいのに、父から離れたいのに身体が動いてくれない。体の奥底から恐怖が込み上げてきて、目の前のものが人間に見えなくて、手が震えるし、口を開けば謝罪の言葉。

怖い、怖い
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『っ……！ごめ、んなさい……っやめて、やだ……ぁ……ぅ』

相澤「……」

『はあっ、っは…………』

苦しい、苦しい、全てが目障りで耳障りで、全てをシャットアウトしたい

『ああああ！！！』

熱が込み上げたと思ったら、力が抜けた。相澤先生だろう

相澤「気分はどうだ」

『……最悪ですよ』

相澤「そうか。もう1回だ」

～現在～

かれこれ3時間前はやってるぞ……そろそろ頭がイカれそうだ

『もうっ、もうやだ……』

視界が定まらなくて、吐き気もする。相当キてる

相澤「……少し休憩。俺は他を見てくる」

地面に寝そべる。風が気持ちいい。さっきまで耳障りだった蝉の声も、夏を感じる材料としか思うことがない。

『死……』

んでもいいか、なんて口には出さないけど。やっぱり頭やられてんな