自由は (ページ35) - 小説/夢小説

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結局みんなが着いたのは17時。結構遅かった。ピクシーボブが緑谷たちに唾付けてたり、洸汰くんが緑谷の(自主規制)を殴ったりだとか、まあ色々あった。今日はこれで終わり。ご飯食べて、風呂入って寝るだけ。……なんだけど

『だから、入らないって！』

芦戸「まぁまぁ！そんなこと言わずに！これを機に仲良くなろーよ！」

『仲良くなんかしないって！』

肩に置かれた手を振り払う。はぁ、ほんと嫌だ。高校生って皆こうなの？？

麗日「いつ入るん？」

『私はもう入ったからいいの。じゃ』

嘘だ。本当は入ってない。ただ身体の傷を見られたくないだけだ。それに、ずっと鉢巻で隠してた火傷跡も。

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今まで説明入れてなくてごめんなさい！！

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気持ち悪い……見る度に嫌になる。

まだ何か言いたそうだったけど、気付かないフリをしてその場を去った。

ガチャ

『マンダレイ』

マンダレイ「どうかした？今はお風呂の時間だけど」

事情を説明する。傷の理由は言わずに、ただ見られるのが嫌だということだけ

マンダレイ「……じゃあその傷も親御さんから？」

『！知ってたんですか』

曰く、相澤先生が説明したらしい。まあ細かいところは省いてたけど

『ちょうど目の上からが火傷跡になってます。だから普段は鉢巻を巻いて隠してます』

何を思ったのか、私は鉢巻を取っていた。

マンダレイ「っ！！」

『醜いでしょう？母親からかけられたんですよ』

ああそうか、私は思い知らせたいんだ。

お前らのせいでこうなったんだぞって。我ながら超性格悪いね。

ヒーローが、大人が助けてくれなかったから両親は変わってしまい、私を傷付けた。分かってるよ、マンダレイに見せたってどうにもならない。傷が消えるわけでも、私の怒りが収まるわけでもない。だからなんだで済まされるただの八つ当たり。この歳にもなってまだこんな餓鬼みたいなことやってる私は、傍から見たら滑稽だろう

マンダレイ「ごめんね」

なのになんで謝る

『怒ってよ……私は間違ってるんだって』

否定して欲しいのか否定されたくないのか、私にも分からない。もう分かることと分からないことの境目すら曖昧だ。

結局ここでも、マンダレイの言葉を聞かず部屋を出た。