自由は (ページ25) - 小説/夢小説

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ガラガラ

『失礼、します……』

マイク「！！起きたのかっ！？」

香山「Aっ」

香山さんが抱きしめてくる。ああ、温かいのかな、なんて思ってたり

『心配かけてすみませんでした』

香山「今度からは気を付けるのよ？」

マイク「肝が冷えたぜほんとに！！」

私を責めることは何一つ言わない2人。気を使ってくれてるんだろうか。でもありがたいとは思えない

ごめんなさい、私はあなた方を信用することが出来ない。今まで出会ったことなかった、優しい大人なのに。私を見てくれていることを知っているのに。ごめんなさい。

『相澤先生』

相澤「なんだ」

苦手でも、嫌いでも、助けてくれたことに頭を下げないのは違うと思う

『ありがとうございました。また助けていただいて』

相澤「気にすんな。俺こそ、また嫌なこと思い出させちまってすまなかったな」

『いえ……』

今度こそ、真っ直ぐ先生を見て話そう。決めたじゃないか

『先生。私は、私を信じることにしました。』

一瞬目を見開いたが、私の意図が読めたかのように表情を戻した。目だけはまだ何かを探っているようだった。

相澤「それは良かったな」

『私には──────────』

零ちゃんのことを話した。嘘だと思われてもいい、信じてくれなくてもいい。零ちゃんの存在が、私を少し変えてくれたことを知って欲しいんだ

『私は私が嫌いです。私という人間が嫌いでした。名前は違っても、彼女は私です。私は彼女を信じたい。だから、私は私を信じる。今はそれで精一杯です。』

香山「じゃあこの前言ってた"零"がその子なのね」

マイク「良いじゃねえか！強くなるのに必要なのは自分を信じることだろ！」

相澤「生徒が成長するのは、教師にとって一番嬉しいことだ。」

"だから、強くなれよ"

分かってます。ヒーローや大人が嫌いでも、私は強くなってみせる。