嘘の石【Dr.STONE】② (ページ26)

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Z=74:駒を進めるページ26

どうやら少し離れた丘から初日の出が綺麗に見えるらしく、ルリを先頭に歩いてやって来た。

ゲン「Aちゃんはさ、何考えてたら石化解けたワケ？まさか千空ちゃんみたいに数字を……」

「ンな面倒な事私がやると思う？そういうのは千空の十八番なのよ。私は、どーでもいい事をダラダラ考えてただけ。ただ、もうちょい石のままでも良かったかな〜、暗闇の中も慣れれば案外楽でね」

引いてる様子のゲンを無視していると、コクヨウが声を上げた。

コクヨウ「朝日が昇るぞ」

「……」

私は空を横目に、スイカの手元に視線を注いでいた。全員のそれが東の空に向いている中、私だけ。

闇が払われるように、徐々に藍が水色へ、そして白へと色を変えていく。何千年経とうと、この光だけは変わらないらしい。

すると、青空と太陽を閉じ込めたように、スイカの手の中の石が光を放った。

「……！」

ふと、自身の内側から湧き上がるものに気がついた。拍動が耳に聞こえるくらい大きくなっている。緊張……いや違う。これは……ワクワクだろう。

みんなも驚く中で、今度は朝日に目を向けた。

「……リスタート…」

やっぱり、新年は良い事が起こるらしい。

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灰重石の存在が明確になったとなれば、早速採集に向かうと言った千空とクロム。ライトは3人分、あと1人は……

「科学知識は千空にお任せするから、私は行かないよ〜」

千空「あ"ぁ……フッ、マグマ！」

千空先生は、石神村のNO.1パワーをご指名。

ゲン「マグマちゃん、3日後の夜までには千空ちゃん連れて帰ってきてね」

コソッと耳打ちしたのは、これまた胡散臭いメンタリスト。3人の姿が見えなくなると、ゲッスい顔で、やっと居なくなってくれたねーなんて言ってる。その様子をボケーッと見ていたら、急にゲンの視線が私にロックオンされた。