嘘の石【Dr.STONE】② (ページ23)

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Z=71:NEXT STAGE ページ23

「そっかそっか、まだ君は知らないんだ」

笑いながら目元を乱雑に拭って、千空を見た。

「言ったよね。君のラブレターは届かない、私は君の気持ちに応えないって。

悪いね、私は往生際の悪い人間なもんで。まだ隠し球は持ってるよ。勝負は決まっちゃいない、君はまだ勝ってない。どう？唆るでしょ」

千空「……あ"ぁ…攻略しがいがあるな。唆るぜ」

さてどう勝とうかね……赤っ恥を晒してしまった今、私の持ち札は半分以上封じられた。今は少しだけ千空の方が一歩先に居る。ここから逆転サヨナラホームランを打つためには…

時間が必要だね。

「もし千空が本気なら、ガールフレンドとして君の隣に居る事にするよ」

千空「…クフフッ、テメーがンな提案すんなら何か裏があんな？」

「あるけど言わない。こっからはタイムアタックだ。千空が私を落とすか、私が千空から逃げ切るか。リミットは…そうだなぁ……

司帝国攻略までにしようか。つまり春が来るまで」

千空「俺から逃げ切るっつーのは、具体的にどういう事だ」

「この期間は言っちゃえばお試し期間。私は君に応える訳じゃない。もし春が来て、それまでに私を落とせなかったら…

私は司に代わる君の敵になる。」

これまた突拍子のない話だ。ラブゲームのエンドが敵対とはねぇ〜滾るってもんよ。

「君を殺しはしないけど、全力で君の邪魔をする」

千空「そりゃおもしれぇゲームだな。乗った。後で泣いて謝っても知らねーぞ？」

「お気になさらず。私が泣くのは年に1回程度なんでね。君こそ、後で負け犬の遠吠えは聞かせないでよ？」

千空「安心しやがれ。俺は負けねぇよ」

こうして私の誕生日は波乱の展開で幕を閉じ、千空とは恋人(仮)になったのであった。