検索窓
今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:75,109 hit

Z=9:TRUST ページ10

「貝殻の用途……炭酸カルシウムの使い道ね〜」

司「千空は4つあると言っていたんだが」

千空と大樹が貝殻の凄さを話している間、司に声をかけられた。

「まず土壌をパワーアップさせるよね。んでモルタルにもなるし〜、石鹸にもなる!千空が話したのはこの3つだろう?4つ目はチョークだよ」

司「チョーク?」

「そ!でもこの時代にチョークなんて無用だからね〜どうせ使わないしって事で3つに誤魔化したんでない?

ていうかさ、なんで私に聞いたの?私嘘つきだよ?」

司は顎に手を当てて考える素振りを見せた。

司「うん、君は千空に嘘をつかないだろう?そして千空のやっている事に全信頼を寄せている。科学に嘘をつけないのは君も同じなんじゃないかい?」

「……やーっぱ千空と長く居ると思考がダダ被りになっちゃうね……

ご名答。私は千空に嘘をつけない。科学も然りだ」

両手を上げて降参を示した。司は"やはり"といった顔で頷き、教えてくれてありがとうと言って2人の所へ戻って行った。


「……人を騙す基本だよ司くん」

小声で言ったのは聞こえない。


大樹「千空、俺は先に貝を持って帰るぞ」

千空「ついでにこの助手も連れてけ」

大樹「分かった!行こうA!」

「競走っすね〜んじゃお先!」

籠を担いだ大樹を置いて走る。……貝か。炭酸カルシウムの使い道その4は火薬よね。司がそれに気付くまでの時間稼ぎは出来ただろうけど……

「人を見る目が無いなぁ……」

大樹「何か言ったか!?」

「なぁんも!」

嘘を見抜けないのは責めないけどさ、たった一度の会話で人を信用するのは感心しないなぁ司さんよ。世の中には悪〜い人がいっぱい居るわけだし。ほとんど石になったけどね。人は疑わないと。疑わずして確信は無し、ってね。

大樹「A!俺は洞窟を見てくる!」

「はいよ〜。籠持ってってやるから早めに終わらして来なよ」

という忠告も聞かずにスッタカターと走って行く大樹には呆れ返るね。そこが面白いけどさ、と言いながら籠を背負って拠点に走った。

Z=10:決裂→←Z=8:宵の口約束



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
設定タグ:Dr.STONE , dcst , 石神千空   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すみた先生 | 作成日時:2022年2月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。