禪院家次期当主候補に拾われた話【呪術廻戦】【男主】

24話:暗殺向きじゃない ページ26

楽巌寺「宿儺の器、あれは殺せ」



から少し経って、東堂がなんかキレてどっか行った。学長もどっか行った。俺は話に入れるような人間じゃねぇから、とりあえずみんなが話し合っているのを聞いていた。

加茂「そういえば、まだ赤露の実力を知らない」

三輪「Aなら、肉弾戦主軸にした方がいいと思います。刀も一応レクチャーしました！たった3日で攻略されましたけど」

「……じゃあ俺は東堂と居る」

西宮「えぇ……やめときなよ。何されるか分かんないよ？」

「……俺、人殴んの好きじゃねぇ。まだ東堂しか殴った事ないから、お前らと一緒に居て戦えるか分からん」

もちろんこの中でタッグが組めそうなのは三輪や真依だ。メカ丸はちょっと攻撃範囲が広すぎるから遠慮したい。その2人なら俺にも合わせてくれるだろうが……

「……全員で固まって動くんだろ？集団行動は苦手なんだ。悪い」

西宮「謝れるだけまだ東堂くんより立派だよ」

加茂「だとしても、東堂が君と2人で行動するとは思えない」

「……俺は別にいい。要は……俺に指示する奴が居なきゃいい。東堂は、真っ先に東京陣営に突っ込んでくだろうし……俺は、まぁ必要無いとは思うが援護。

……つか、俺人殺しとかには興味無いから普通に呪霊狩りやりたい」

これが一番だな。そもそもこの戦い自体、呪霊狩りが目的のレースなんだから。より多く狩った方が勝ち、シンプルで良いと思う。そこに面倒臭い蟠りを入れないで欲しいものだ。あの楽巌寺っつー学長……この界隈の保守派で、融通利かねぇってジジイだ。好きじゃない。


「……俺は呪霊を狩る。お前らは……学長の言った通りなり何なりすればいい。でも……お前らが手こずってたりするなら、俺も行くから」

真依「随分余裕なのね。自分の心配したら？」

「……真依は多分姉に目付けられてるだろ。さっきもお前は真希を自分にやらせろと言ったし。……生憎俺は実力も割れてないノーマーク。下手にみんなと動いて術式バラすくらいなら……


全部自分でやった方が都合が良い。じゃあ」

刀を腰に通して、部屋を後にした。

25話:解読→←23話:親戚との遭遇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す