上手くいかない ページ14
『あっづ！！宮城よりあちぃ！』
「南に下ったし当たり前だろ。……それにしても暑いな……」
「おぉ！東京タワー！」
「あれは鉄塔だね」
「ブッヒャヒャヒャ！デジャヴ〜ww」
『バカか翔陽。東京タワーはあれじゃねぇよ。
あれだろ』
翔陽の指とは反対方向を指したら、肩に大地の手が乗せられた。
「勘弁してくれ叶多……」
『あ？何か変な事言ったか？』
「あれれ〜立花クン、高3にもなって東京タワーも分かんないんデスカ〜？」
『！』
「色々思いやられるねぇ〜」
『っ……！』
ブチッ……と右の顬あたりで何かが切れたのを聞いた。
「叶多、ステーイ」
『俺は犬かっ！』
「自制も出来ない奴は野良犬と同じだ」
『っ……クソっ』
「主将に手懐けられてんの！w」
『テメェ……！』
明らかに煽ってきてんだろコイツもっ！俺だけ悪ぃのかよ！？
『チｯｯ！！せっかく謝る気だったのによぉっ！ざけんな！』
「あっ、おい待てよ叶多！」
『うるせぇ！』
引き留めようとする大地に怒鳴って体育館に入った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「謝る気……？」
「あー……叶多、前回の合宿でキレた事気にしてたんだ。ここに来るまで結構悩んでたみたいで……」
東峰が後頭部を掻きながら申し訳なさそうに伝える。それに対し黒尾は意外と言いたげな顔で驚いた。
「そんなタマには見えなかったけどな……」
「変な所で細かい奴だからさ、多少なりとも申し訳ないとは思ってたみたいだよ」
「へぇ……つか俺別に怒ってねーんだけど」
拍子抜けした表情で先の体育館に目を向けた。
「俺が煽って怒らない奴の方が珍しいし」
「分かってて煽ってたんだ……」
「いつもの反応だと思ったんだけどなぁ……向こうが謝る気だったんなら悪い事しちまったかね」
「うん……まぁあれは多分前みたいなやつじゃないから大丈夫。後で話してみれば普通だと思う」
「ふーん……ま、早く叩き落としたいから早めに仲直りしておくか」
ニヤリと口角を上げた黒尾に、東峰は後の叶多の反応に思いを馳せた。そして、余計な一言でまた面倒臭い事にならないことを祈るのだった。
夏休み初日の最終合宿初日。森然高校体育館の周りは蝉が絶え間なく鳴いていた。
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すみた先生(プロフ) - ぁさん» ありがとうございます！次から続編に移行しますので、そこでも頑張ります！更新遅いですが、出来れば読んで行ってください！ (2022年1月28日 17時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぁ - 更新頑張ってください！ (2022年1月28日 0時) (レス) id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 千椛さん» ありがとうございます！なるべく早く更新します！！待たせてしまい申し訳ありません！ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年10月21日 6時) (レス) @page31 id: 23dec5609f (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 青丹色さん» ありがとうございますっ！クオリティ落ちないように頑張ります！ (2021年8月18日 8時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年8月6日 23時
